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「染、色」 6/26夜公演 梅田芸術劇場シアタードラマシティ

今回はすぐ書きます!

余韻すごいし、これはすぐこの感想を書きたいと思ったし、何よりいつもTwitterで簡単に感想呟くけどこれは140字で呟ける感想がないはてブ向きすぎる舞台だったので書きます(はてブ向きの舞台とは)




まだ千秋楽まで公演が残っているはずなので大量改行します。

ストーリーが大仕掛けになってるのでまだ観劇予定で観劇されてない方は読まないでください。

※ただし、この先のネタバレやら感想やらも場面場面の印象は強いけどその繋がりというかどこで転換が行われてたとかの記憶が飛んでるところもあるので順番がぐちゃぐちゃかもしれません。
とりあえず、このシーンでこんな気持ちになったっていうのを自分で残しておきたいがための記事です。
また、思い出したり、考察していく中でここのこのシーンもこういうことか!みたいなの思い出したら書き加えてるので文章の繋がりがあまりよくないところいっぱい出てくると思います。

色々と予めご了承ください()



※7/9 追記

配信見たらやっぱり全然覚えてる順番が違うし、シーンの印象も全然間違ってるところいっぱいあったので、こんな風に記憶しちゃうくらい見て興奮したんだな、と思ってください…
訂正はこの長文読み直すの面倒なのでしません()














































大丈夫かな?








じゃあいきます。


まずは座席。

初めて舞台でデジチケだったんですが、シアタードラマシティ的には後方でした。
まあでも双眼鏡とかいらないよね、あのサイズだと()
文句をつけるとすればすぐデジチケで携帯開かなきゃいけないのに自動でまあまあの量消毒液が出てきてあたふたしてしまったことくらいです(おい)
もうちょい手前の検温と一緒に消毒させてくれよ、手乾かないよ…

あとグッズの列めちゃくちゃ並んでたのは皆さんステッカー買い足す感じやったんかな?
確かにめちゃくちゃかわいかったもんね…
でも心を鬼にして1セットだけ通販にしました、私(聞いてない)
ロゴは貼れるけど、顔は貼らないしね。

で、ドラマシティのお手洗い、めちゃくちゃ並んでたけど、足跡シールが左右に分かれるところで分かりづらくなってて本来10以上あるのに7個くらいの個室に向かって全員並んでるのがちょっと滑稽というか、周り見ようよ…って感じでした…。
トイレのとこにここは個室が14ありますって書いてたのに並んでる先14もなくない?とか思おうよ…
(親切心で最前の人に反対開いてますよって一応声かけたけどたぶん「は?何お前?」みたいな目されてちょっと悲しかった)(でもまあそりゃそうかっていう開き直り)(周り見て疑問抱かないお前らは並ぶしかないんだよ)(口が悪い)



開演が近付くとわずかに風の音と小鳥のさえずりみたいな音声が流れていて、暗転するとピアノの音へ。
そこから誰かが絵を描いている音が聞こえてきます。



明転すると深馬が絵を描いてます。
白シャツにちょっと汚れた茶色のエプロンみたなのつけてる。
しばらく深馬が無言で絵を描く音だけがしていて、途中で北見が登場。

北見は女の子と電話してておそらく浮気を疑われてる状態。
今どこにいるのかと問われて大学って答えてるし、友達と一緒だよって言うけど、男の友達だと信じてもらえてなさそうで深馬が出てあげようか?ってジェスチャーするけど「今すっごい集中してるから声かけられないの」って言いながら断るジェスチャー

この辺ずっと相手の女の子のセリフはなくて、北見のセリフしかないけど、相手の女の子がどういう状態なのかめちゃくちゃ分かるし、これだけでちょっと北見は軽い感じで深馬はいつものことだな、と思ってる感じが分かって、原作とは始まり方とか全然違うのにもう面白くなる予感がしたというか…。
上手く言葉にできないけど、自分の中で北見のセリフに合わせて深馬の感情のト書きとか、相手の女の子のセリフが文章で見えるような感じがした、っていうか。
見ながら自分の中で小説が出来上がっていく感覚?になりました。

そのまま信じてもらえない北見は相手の子に写真をねだられ、仕方なく後で送るよって返してると深馬が画材でふざけた調子で写真撮ってもらおうと構えてます。
やめろよぉってなりながら電池が切れそうだから切るね、って電話を切る北見。
真面目にやってくれよって言って結局真面目に絵を描いてる風の写真を撮らせてくれる深馬。
北見は割と色んな女の子と遊んでる感じ。
深馬「付き合ってるの?」
北見「まさか。」
深馬「それにしては写真までねだられてたじゃないか」
北見「そういう子なんだよ。それよりお前は?杏奈ちゃんと上手くいってるの?」
深馬「最近全然会ってないよ。」
北見「どれくらい?」
深馬「2か月くらいかな。」
北見「2か月?!」
2か月も杏奈ちゃんと会ってない深馬に対してもっと杏奈ちゃんを大事にしろよって言う北見。
深馬「そう言えば秋に咲いた桜の話は?」
北見の地元でおばあちゃんが見に行ったとき毎年「こげーきれーな桜を見たんははじめてじゃ!」って言う。
おばあちゃんのモノマネをする北見、そのおばあちゃんのことは知らないけどめっちゃ面白いです。
深馬「その桜は春も咲くの?」
北見「さぁ?今年は春帰ってないからなぁ。」
深馬「じゃあ、秋に間違って咲いちゃった桜は春には咲けないのかな。」


この辺で風船をいっぱい背負ってる原田が大道芸のバルーンアートで使うタイプの風船シュポシュポ膨らませながら登場します。
風船は全部卒業制作の映像で使うらしい。
そこで杏奈ちゃんからメールが来ます。
北見「お?噂をすればじゃん。」
噂?ってなってる原田にまた2か月会ってない話をする深馬。
女の子は寂しいときに寂しいって言えないんだよっていう原田とお前には言われたくない、みたいな感じの北見と深馬。
北見はマメな男だからちゃーんと女の子には連絡してるよ?って言います。
ここら辺で3人だけの空気感みたいな感じのノリがあったけど覚えてなくてめっちゃ悲しい。
深馬がバンッ!って粘土(?)を机に置いてセリフ言うんですけど、それを覚えてないの…
でもそのくだりを2人も一緒にあって笑ってる感じがめっちゃくだらない大学生って感じでよかった。

今日はどこを描いたの?って聞かれてこの辺って答えるけど、昨日もその辺って言ってたよ?って言う原田。
深馬「油絵は何層にも重ねて塗るのがいいの。」
深馬は詩をテーマにした絵を描いてるけど、実はそのテーマになる詩を少し前に変えた。
そのせいで時間がない。
この辺で原田が深馬が今テーマにしてる詩を読んでくれるけど、これがまた難しい。
内容はちょっと覚えてないです、ごめんなさい()
そうやって原田と深馬が話してる間に北見が深馬の携帯を奪ってて確実に返信してるんですよね、これ。
あとこの辺でまた秋の桜の話もしてたはずです。
原田が何それ?って言ってた記憶あるから(雑)

そんなこんなで3人でふざけてると滝川先生が入ってきます。
ここは実は滝川先生の部屋。
この先生の部屋であるときは舞台の真ん中あたりに後ろの空間と隔てるための格子状の柵が天井からつり下がっていて、後ろの空間が所謂補助教室扱いなのかもしれません。
後々使われます。

そうやってふざけてるなら鬼になるぞ?!ってちょっとおこな先生。
展覧会まで期日が近いから。
行き詰ってる深馬は先生に先生ならこの絵をどうしますか?と尋ねます。
先生は見て少し悩んでからアドバイスしようとしますが、止めます。
自分の影響を受けすぎてほしくないから、みたいに言ってたかな。
代わりに深馬のように詩をテーマにした画集をくれる先生。
先生「行き詰ったときに必要なのは新しい風だ。」

女の子の話をしてるのも聞こえてた先生。
先生「北見が狙ってたのに深馬を気に入った女の子か。」
そんな覚え方してほしくないけど北見が不憫すぎて忘れられない先生。
本当は関係者以外立ち入り禁止だけど行き詰ってる深馬を見て先生の姪ってことにして特別に呼んでもいいぞ、って言ってくれます。
それでも遠慮しようとしてる深馬のところに杏奈が来ます。
ここで北見が深馬に内緒で杏奈に返信してたことが発覚。
杏奈「ダメだったかな?」
北見「今ダメじゃなくなった!」
お前なぁって言われるけど北見のキャラ的に仕方ないなぁって感じがしてお調子者だけど愛されてる感じがしました。

差し入れとしてコンビニで色々買ってきてくれた杏奈。
お酒も入ってるようで早速飲みだそうとする北見たち。
先生「お酒飲むなんて聞いてないぞ!?」(ちょっと怒ってる風)
少し間を空けて
先生「先生の分もあるんだろうな?」(冗談でしたーって感じ)
ここの一瞬ピリッとした感じからの冗談でしたーって分かって緩まる感じがすごい舞台!って感じがしました(語彙力)

ここから特にセリフはないものの、動きで飲み会が始まり、3人が馬鹿話してるような感じだったり、そのまま北見と原田は寝てしまったりします。
杏奈は部屋に置かれてる深馬の絵の前で座って眺めてて、それを見つけた深馬は後ろから杏奈の頭をがしってして隣に座ります。
ここですでに近隣のヲタクが思わず声漏れてるの聞こえてしまってちょっと面白くなってしまった()
その後例の舞台写真が公開されたときにざわついた杏奈を膝に乗せてキスしようとするところですね。
でもキスする!ってところで風船が割れてみんな起きるんですよ。
で、2人も慌てて離れるわけです。


たぶんここの後だと思うんですけど、舞台が白い照明で照らされて、背景とかも全部白色に見えるようになったところにプロジェクションマッピングで紺色のインクが滲んでいくんです。
それで画面全部が染まったところにタイトルが出てくるっていう。
ここで全体的に今舞台上にいる人達は白基調の衣装なことに気付くわけですよ。
深馬は白Tシャツに白~ベージュくらいの色の上着羽織ってるし、北見は白地に迷彩?っぽい色の英字ロゴが胸元に入ったTシャツ、原田は白地に黒のボーダーのTシャツで杏奈は白いブラウスにかわいらしいスカートだったと思います。


この次がたぶん展覧会当日のシーン。

なんとか完成させた絵を飾る深馬からです。
舞台の方を見ていて、絵はパントマイムで実際には存在せず、でもそこにあるような感じなのでみんな客席を向いて絵を見てる感じです。
北見と原田がまず見に来てくれて、深馬は2人に感想を求めるけど、イマイチ良い感想は言ってくれない2人。
良い感想というか、深馬が納得するような感想?
たぶんやっぱり深馬の絵は展覧会当日までに間に合わない部分があったんじゃないかな、と勝手に思ってます。
ここの余白が効いてるよね、とか北見が言ってたので。
去年の絵や一昨年の絵と比べてどう?って深馬は聞くけど、違うテーマなんだから比べられないよって言う原田たち。
じゃあ、どれが好きだった?って言うけどそれに対しても決められないっていう2人。
ゴッホの自画像だってどれが良いとか決められないだろ?って北見が言うけど、深馬はどれが良いはなくても、どれが好きはあるよって言います。
ちょっと気まずくなったところでスーツを着た杏奈が来ます。
この後杏奈は面接だけど見に来てくれました。
杏奈は深馬の絵を見て好きだよ、とか色々北見たちよりたくさん感想を言ってくれます。
それでも深馬は納得できない様子。
この杏奈の感想も深馬を傷つけないように言葉を選んでる感じがして、まだ杏奈が深馬に気を遣ってる部分がたくさんあるんだろうな、って思わされました。
深馬があんまり納得できてないのを見て北見の彫刻を見に行こうよって誘う原田(だったと思う)
そのまま4人ではけていきます。

するとはけた後で深馬の絵の前に黒いフードを被った人物が現れ、腕にスプレーを吹きかけたかと思うと、その塗料で深馬の絵に描き足していきます。

4人が戻って来ると、北見や杏奈たちは何が変わったのか分からないけど、2回目の方が引き込まれるような感じがするね、って言って感心します。
でも深馬は明らかに変わってしまったのが分かっていて、自分の作品ではなくなっていることに戸惑います。
ここで言えてたかな…。
なんか3人で客席側向いて絵を見てるところに深馬が「俺のじゃない」って言ってパンって場面が切り替わった記憶はあるんですけど、それがここだったか後のシーンだったか記憶が曖昧…。
でもたぶんここ。
グレショーだったらここで次の週またぐなって思ったんですよね。
ちょっとここの転換はテレビ的っていうか。
舞台っぽさも本を読んでる感覚も、テレビっぽい感じもここまでの短い時間で全部入ってる感じ。

この後河川敷でお母さんと電話する深馬のシーン。
これもやっぱりお母さんが何を喋ってるのか正確なことは分からないけど、深馬の返事でなんとなく会話の内容が分かる感じです。
お母さんはもう帰るところで、深馬のお父さんも入院中。
4回生だから将来のことも心配されるけど、具体的なことは言わずにちゃんと考えてるから、とだけ伝える深馬。
実家を継いでもいいかな、って言うけどすぐに冗談だよって言う深馬。
これから新幹線に乗って帰るの。って感じのセリフ以外は説明っぽくないのによくわかるセリフだなぁって思いました。
ここだけはちょっと説明な感じもしたけど、仕方ない気もする。
泣かないでよぉ、とか言ってた記憶もあるのでお母さんは相当深馬のことが心配なのかな、っていうのも分かりますね。
次はお盆に帰るつもりだから、とだけ伝えて電話を切る深馬。

そのままお酒を飲みつつ、河川敷の柱に1本の横線をスプレーで描く深馬。
でもその線を描いたあともっかいお酒飲んでそのまま倒れ込み、寝てしまいます。
その間にまた黒いフードの人物が来て深馬の横線にスプレーで描き足していきます。
するとそれはただの横線から恐竜の化石になります。
全部これ、プロジェクションマッピングで映してるんですけど、めっちゃ綺麗なんですよね。
現代だからできる舞台技術で、これがなきゃ成立しない舞台。

描き終えてフードの人物が去った後、目が覚めた深馬は変わってしまったスプレーアートを見て驚きます。
次の日、インスタではその絵がバンクシー的な作者不明のアートだと話題になってることを北見に教わる深馬。
その絵を見せてもらって「でもここの線が歪んでる。夜に描いたからかなぁ。」と自己分析しちゃう深馬。
何言ってるの?みたいな感じで言われて慌てて取り繕う深馬。

そして部屋に来た先生から呼び出される深馬。
ここで格子の後ろのスペースが活用されるわけですね。
たぶん別の部屋だけど壁は薄くて、聞き耳を立てる北見と原田。
深馬の絵は先生から展覧会に来ていた美術の世界で有名な評論家の先生に認められて、次の企画展に出してほしいとオファーがあったと伝えられます。
でも深馬はあの絵は自分が完成させた絵ではないので戸惑うし、どちらかと言うと消極的です。
それを知らない先生は企画展の要項の紙を深馬に渡します。
そこには企画展に提出する絵は展覧会の絵とは別の作品でさらに大きなキャンバスにしてほしいという依頼が書かれていたのです。
期間も短いし、深馬は今自分が何を描きたいのかが分からないと言います。
深馬「昔は何かこう、怒りのような、感情を元に絵を描いていたんです。でも、今はそれすらない。」
先生「そういうこともあるよ。」
深馬「それをヤバイとも思えないんです。やばいと思えないことが1番やばいんじゃないかって、」
何より深馬はあれは自分の絵ではないので北見たちに聞かれないよう、先生にだけ何かを耳打ちして相談します。
それでも先生は深馬に挑戦してみるべきだと背中を押し、相談はいつでも聞くから、と言って前向きに送り出します。

ここで深馬が先生に相談したこと、この時はあれは自分の作品じゃないのだ、ということかと思ってたけど、全部見終わってから考えると微妙ですよね。
じゃあ何を相談してたんだ、って言われたらわからないんですけど。
でも、単純にあれは自分の絵じゃなくて誰かが描き足していたんです、と相談してたのかは怪しいような気がします。

先生に背中を押されて部屋に戻る深馬。
途中から話が聞こえなかった北見たちに企画展の紙を見せます。
この辺でたぶん杏奈が来るんですよね。
杏奈は衣装変わってたと思うけど、やっぱり白が基調だったと思います。

杏奈にも北見たちが深馬がすごい評論家から認められたことを教えます。
でも深馬が悩んでいる様子を見て不思議に思う杏奈。
油絵は乾くのに時間がかかるし、スムーズにいけば1か月で描けるかもしれないけど、期限としては短いのだと答える深馬。
でも展覧会の絵を見てこれだけ描けるんだからという北見に対し、あれは俺の絵じゃないんだ!と言ってはけていく深馬。

残された3人は杏奈からの質問タイムになります。
杏奈「深馬君ってどんな人なの?」
でも北見は上手く答えることができません。
深馬はそういう、説明できないような人間なのだと言います。
原田も「北見が深馬のこと説明できないの、分かるよ」と言います。
そんな3人が仲良くなったきっかけを尋ねる杏奈。
きっかけは学内でも天才だと言われていた深馬と北見に原田が食堂で突撃したこと。
そこから3人でつるむようになり、雀荘に行ったり遊びに行ったり色々していて、その頃は作品も上手くいっていたという北見。
北見と深馬でどっちが展覧会に向けて良い作品を作れるかで勝負したこともあったが、2人とも行き詰ってしまい、結局両者上手く創作することが出来ませんでした。
そのときに出逢ったのが杏奈。
最初は北見が声をかけたけど、最終的に杏奈が選んだのは深馬。
北見「こんな言い方したら誰でもよかったみたいだけど、杏奈ちゃんだから声をかけたんだよ?」

その後かこの前かに失恋とかしなきゃいけないんだよ、みたいな話をしてたので杏奈は
杏奈「深馬君は、失恋するために私と付き合ったのかな。」
と言います。
そんなわけないよって北見たちは否定するけど、でも杏奈は私と出会ってから行き詰ったまんまだよねって言って完全に病んでる子なんですよね。
健気に見えてちょっとメンヘラチックなところがある杏奈ーーー!!

あとたぶんこのくだりのときに原田が「可能性が広がってるときっていうのは、同時に他の可能性が閉じていくときなんだよね。」みたいな話もしてたと思います。
杏奈が「みんな将来は美術の道に進むの?」みたいな質問した後かな。
それができるのはほんの一握りだよ、っていう原田と俺はその一握りに入ってみせるって言う北見。
たぶんその流れでこの話があったんですけど、これが私には結構刺さりました。

あと秋の桜の話、ここでもしてたのかな。
もうちょっと後の方かもしれないけど、とりあえず書いときます。
この手前で深馬がたぶん秋の桜の話してて、それを杏奈がどういうこと?って聞いて、北見から深馬が前に秋の桜は春には咲かないのかな、みたいな話をしてたことを伝えるんです。
それって…、みたいな感じで終わるんですよ、この場面。
ここの余白は分からないし、3人が何を思い描いたのか正解は分からないけど、やっぱり彼らも深馬自身を表していた、と思ったんじゃないかなぁ。
深馬自身としては本来評価されるべき自分の絵ではなく、誰かの描き加えた絵で自分が評価されることに対して、正しい場所で評価されてるわけじゃない秋の桜を当てはめたのかな、と私は思いました。
ここも考察いっぱい出てくるポイントだと思うけど。
シンプル考察が難しいポイントだと思うのでこの辺にしときます。


そしてこの日も河川敷の柱で落書きをする深馬。
今度は白いスプレーで卵のようなものを描きます。
でもまた寝てしまい、その間に黒いフードの人物が卵の中に眠っている女の人を描き加えて去っていきます。

ここからの順番が曖昧なので箇条書きにさせてください(おい)

・また河川敷に絵を描く深馬。
今度は白いスプレーで花のようなものを描くと、今度こそ見張ってやろう!ってしてるのに結局また寝てしまいます。
黒いフードの人物はそこから青色や紫色のオーラっていうか花びらっていうか、みたいなものを描き足していきます。
個人的には徐々に深馬自身が白いスプレーで描く部分が最初の横線から徐々に増えてる気がするなぁ…と思ったり。
深馬としては自分の絵に描き加える謎の人物に対してこれだけ出来上がっている絵にどう足していくのか、っていう挑戦状のつもりなのかな、と思いました。


・杏奈の面接。
この面接では御社の環境を大事にした経営方針みたいなものに感銘を受けた杏奈。
これから環境を第一に考える経営方針は主流になっていくはずだ、みたいなことも喋ってた気がします。
個人的な話ですが私は就活負け組の人間なのでこの面接のシーンがとてもしんどかったんですよね。
特にこの面接で杏奈が面接官から問われて自分の強みを答えるんですよ。
杏奈は高校の頃からバイトでたくさんの人と接してきて、その経験から多角的で柔軟な考えができるところが強みだと思います、みたいに答えるんです。
でもそれに対して面接官は芯がない、って言うんですよ。
まあ、これも面接官のセリフは分からないけど、杏奈がそれで戸惑うことで分かるやつです。
その指摘に対して杏奈はしどろもどろになってしまって言い返せなくなって面接は終わっちゃうんですよね。
面接のQ&Aの模範解答みたいな答えだし、実際そういう目の前にカンペあるの?ってくらいの読み方でそうやって答えてる学生を何人も見てきたし、その子たちが受かったのか私同様落ちたのかは分からんけども、すごい苦しくなったんですよね。
私はこの手の用意された答えで答えるのが嫌いだったので。
そりゃ、ある程度の固定の答えはあるけど、でもその場で臨機応変に話せる力の方が私自身の強みだと思って面接受けてたわけですよ。
その時に自分の強みだと思ってた部分をそれって弱みでしょ?って言われてそれじゃあうちではやっていけないんじゃない?みたいに言われた面接の苦い想い出が一瞬で過ったんですよね。
辛いよね。
実際私は就活負け組になってるからもしかするとこの用意された回答の方が正しいのかもしれないし、私は誰にも就活のアドバイスなんてできないししたくもないんですが、とにかくここで辛い思いをする杏奈が1番自分に近い気がしました。
何の話してるんだろう()

・実際にインスタで撮影されている河川敷の落書きを見に来た北見と原田と深馬。
北見と原田はその落書きを見ながら全体的にはスプレーで描かれてるのかなぁとか1人で描いたのか?とか色々考察してるんですが、浮かない顔の深馬。
ってところしか正直覚えてないです、ごめんなさい。


で、また自分の絵を描き加えてる人を探すために深馬は河川敷に張り込みます。
今度は白のスプレーは抽象的でこの段階では私は何を描こうとしてるのか正直分かりませんでした。
ここから何を描くのだろう、という深馬の挑戦状だったのか、深馬としては全体がもう見えていたのか…。
とにかく深馬は近くの影に隠れて見守るわけです。
でも深夜だから眠たくなってうとうとしちゃうわけです。
その間に黒いフードの人物は深馬の絵にスプレーで描き加え、羊のシルエットになっていきます。
描き終わりそうなところで深馬の携帯が鳴ります。
相手は杏奈。
その電話に出て「今家だよ」って嘘をつきながら黒いフードの人物を見つける深馬。
そのまま携帯を投げ捨て、「待て!」相手を追いかけます。

なんとか捕まえてフードをはがすと正体は女の子で、その事実に深馬は戸惑います。
深馬「なんで俺の絵を勝手に描き足す?」
女の子「完成してないから。」
深馬の絵は未完成のまま放っておかれており、女の子はその絵を完成させていってあげていると言います。
女の子は深馬が絵を完成させることを恐れている、とまで指摘するのです。
絵を完成させてしまえば自分の手から離れていき、責任が生まれる。それが怖いんだろ、と深馬に迫ります。

女の子「人間は自分の終わりを見れないからね。」
深馬「終わり?」
女の子「自分の死体。」

この会話が個人的にはめっちゃ小説的だなーと思うんですよね。
読んでいる側の記憶にこびりつくようなはっとさせられる文章というか。
この本を思い出すと必然的に思い出す数行ってあると思うんですけど、このセリフはそれだなぁと思います。



で、もうここでネタバラシになるんですが、考察とかも吐き出さないと気が済まないので先に言います。
この女の子は本当は存在しない人物なんです。
私は深馬自身が生み出したもう1つの人格だと思ってるんですが、それも舞台の中で明かされてるわけじゃなく、観客の考察に任せますって感じでほんと、パンフでシゲアキ先生も書いてたけどすっきり終わらないんです()
とりあえず私は彼女は深馬の中のもう1人の人格であり、彼女は深馬がずっと封じ込めてきた感情の具現化だと思ってここから考察やら感想やら書いていきます。
これに関しては本当に色んな考え方があると思うし、彼女をどういう存在かの捉え方が少し違うだけでここからの考察もありとあらゆる方向に飛ばせると思うんですよね。
シゲアキ先生、自分の中には正解があるはずだし、こういうヲタクの考察見てにやにやしてるのかなぁ…(偏見)



なんでここでいきなりこんな考察ぶっこんだかというと、もうこの時点でその伏線が張られてたんだなって思うからなんですよ。
彼女は深馬に対して、この絵が未完成であることと、この絵の完成形が私には分かると言うんです。
だから完成させている。
彼女が深馬の一部だからこそ、深馬が見えている完成形が彼女にも見えているし、深馬がしようとしない「完成させる」という行為を彼女にはできるんじゃないかな、と。
実際この後、深馬自身が完成させるのが怖いと告白もするんです。
深馬にとって完成した自分の絵はこの時点では見たくないものなんじゃないかな、と思うと、彼女は深馬の見たくない部分を具現化したものなんだと思うんです。

でも深馬は彼女に挑発され、彼女が描き足した羊の絵にさらに描き足していくんです。
それに対してまた彼女も描き足していく。
2人は競うようにスプレーを振りかけるけど、やっぱりお互いに見えている完成形は同じなので決してめちゃくちゃな絵にはならないんですよね。
どっちが先に完成させるか、みたいな感じ。
ここの2人の動きも、ジャニーズの人達ってダンスっぽいしなやかな動きが多い気がするのに深馬にはそんな感じがなくてただ一生懸命に絵を描いている感じがとてもよかったです。
そしてこの競うように描いてる間に深馬に笑顔が見られるようになるんですよね。
北見たちと馬鹿話してるときの笑顔とはまた違う笑顔で何て言えばいいんだろう…。
自然と口角が上がってしまう状態、なのかな。
心の底から楽しくて自然に笑ってしまうような感じに私には見えました。

そうして2人が完成させたのはカラフルな羊に太い線が巻き付いているような絵。

描き終えてから女の子に名前を尋ね、彼女の名前が真未であると分かります。
真未は基本何もしておらず、気が向いたときにカフェや美容院から頼まれて壁に絵を描くバイトをしています。
深馬の名前を伝えると真未は「ま行がいっぱいだね」と笑います。
みうま・まみ、ですからね。
やっぱり、真未が深馬の中に存在する人物であると考えちゃうよね。
あとずっとこの舞台を通して深馬は白のTシャツを着てるんですけど、それが深馬自身の変わらない部分だとして、真未が深馬を染められるのはやっぱり同じ文字である「ま」「み」の部分で外側の部分だけなのかな、とか。
実際後半、深馬は白っぽい上着から紺色の上着に変わるんですよ。(全部先に言う)
こう考えると全員の衣装の色も白黒の基調が変わらないのはそういうことなんだろうか、とか考察しちゃうよね!!
考察はまじでヲタクの悪い癖だな、ってつくづく思います…。


たぶんその後に真未がどこでも絵を習ったことがないことを聞いて深馬が驚くんです。
でも真未からしたら絵を教わるって何?みたいな。
真未が深馬の中身であるならば、絵を教わる理由が分からない、というのは深馬の本音なのだろうってことになりますよね。
この後出てくる深馬の美大に通うようになるまでの経歴にも通じるものがあるような気がします。

最後、色々書き足した後に真未は深馬の手を取り、描いた絵の端に手を当て、その上からスプレーを振りかけて手形を取ります。
こんなことをしたらバレるんじゃないか、と深馬は焦るけど、そんな指紋じゃないんだからバレないよと笑う真未。
サイン代わりなわけです。
そのサインの手形が真未が上から抑えてスプレーしたからなのか、指が6本あるように見えるね、という話に。
真未「6本目の指に名前をつけるならなんてつける?」
真未「孫指はなしね。この指が家族とは限らないから。」
深馬「じゃあ、スピ指。第六感とか言うだろ?だからスピリチュアルっていう意味で。」
真未「却下。」
ここから6番目の指を何て呼ぶかの言い合いが始まるんです。
「犯人はお前だ指」とか「卑猥な大根の足指」とか色々言うけど一向に収まらないんです。
全部覚えてるわけじゃないけど、でもここで段々名前が本当はいらないものを示しているような名前になってる気がしたんですよね。
2人の言い合いが尽きたところで深馬が「大喜利させるなよぉ。」って笑ってここは終わります。

ここも、考察し始めると面白くて、この6番目の指自体が真未自身を指してるんじゃないか、って思えるんですよね。
実際、真未はこの舞台における6番目の登場人物だし、本来は存在しない人なわけで、本来人間には存在しない6本目の指の話に合うわけです。


この後、2人はそのまま確か真未の家に行きます。
そこで深馬は真未が幼少期に家族を亡くしていることを知ります。

ここもさっきの6本目の指の話と通じるわけですよ。
孫指がなしだった理由は、この指が家族とは限らないから。
家族がいない真未に合うなぁって思っちゃいますよね。
それに、霊的なものを示すスピリチュアルという言葉を当てられてるのも、やっぱり真未が存在しない人物であることをこの時点で示唆してたのかもしれない、って思えちゃいます。
まじでもっかい映像としてゆっくり見てここの言い合いで選ばれていた指の名前も含めて考察したい…。
リチャ君がAぇANNPで2回見るべきって言った理由が痛いほどよくわかるけど1名義で戦ってるヲタクにはそんな余裕ないんだよ、せめて配信くれ()定点カメラでいから配信くれ。
または大晴君、メンバー特権で答え合わせした箇所教えてくれ…


とりあえず話を真未の家に戻します。
真未の家はたぶん無骨な部屋。
女の子なら嫌がりそうじゃない?という深馬に対してつまらないと返す真未。
こういう部屋じゃなきゃ、腕のスプレーで色がついちゃうから、という真未。
この前の河川敷のところで、腕のスプレーに対して深馬が「なんでわざわざ汚してるの?」と問うんですけど、真未は「汚してるというかどちらかと言うと洗ってる」と返すんです。

ここ考察するの難しいポイントですよね。
真未は自分で絵を描く前に必ずスプレーを腕に吹きかけるんです。
それを真未は汚してるじゃなくて洗ってると言う。
シンプルに原作の設定を残しているのか、それともこれも何かの伏線になっているのか…。
私の考察だとここに上手い説明が入れられないんですよね。
もっかいちゃんと原作読んだら分かるのかな、と思いつつ、去年読んだ大まかなあらすじを知ってるだけの状態で考察を進めたい気持ちもありつつっていう面倒なヲタク心を発揮してます()
とりあえずこのはてブ書ききってから原作読んで考え直します。


真未が住んでるアパートは施設にいた頃から真未によくしてくれている大家さんが貸してくれてる場所。
こんなアパートだけど大家さんはお金持ちで施設にいた頃から寄付もしてくれたし、施設を出たらここに住んでいいよと言ってくれていたんだそう。
深馬はそれに対していい人なんだね、って返してたような気がしますが、真未はその大家さんには欠点があって脱税してるんだ、と告げます。
真未「施設育ちには帳簿なんて見ても分からないと思われたのかもしれないけど、もしここを出ていけって言われたらそれで脅すんだ。」
真未の経歴に対して深馬の話も聞くことに。
深馬は昔から絵を描くと褒められて、両親に絵画の塾にも通わせてもらっていたが、そこの先生が東京の学校に行くべきだ、と両親に助言したことで高校から上京。
そのまま美大の予備校に通って見事現役で合格。
すると深馬に対して真未は「普通だね。」と言います。
その「普通」という言葉が深馬にとってどういう意味を持つのかはまた考察ポイントだと思うんですが、その言葉に深馬はとても笑うんです。

私は美術なんて全くもって無縁でむしろ某番組の絵心ない芸人の気持ちがめちゃくちゃ分かるタイプなので、この深馬の経歴は決して普通ではないと思うんです。
やっぱり才能っていうものがないとどこかで挫折しててもおかしくないし、最終的に美大に通えるくらいには才能があったわけです。
でも、きっと深馬自身はその才能を信じ切れてなくて、だから心のどこかでこれは普通なんだと思ってるんだと思うんですよね。
表の深馬は自分は絵を描く才能があってそういう人生を歩んできたと信じたいけど、見たくない裏の深馬(つまり真未)はそれは普通だと言う。
むしろ真未はそうやってどこかで絵を習った経験もなく、ただ自由に今まで絵を描いてきたといいます。
深馬としてはそれがきっと理想なんだと思うんですよね。
さっき書いたけど、真未が絵を習う理由が分からない、と言ったということは根本的に深馬も誰かに絵を教わる理由が分からないわけです。
それはきっと絵画の塾に通ったり美大の予備校に通ったことで余計に感じたことなのかもしれません。
何にせよ、深馬の中では絵を習うということ自体に違和感があるというのが本音なんだと思います。


その後真未は深馬に突然肩車をするように頼みます。
深馬は女の子を肩車することに若干戸惑いを覚えますが真未があまりにも早く!と急かすのでとりあえず肩車してあげます。
真未はそのまま深馬を指示して動かしながら部屋の隅の天井辺りにピンクのスプレーを吹きかけます。
このスプレーの映像が真未の部屋を表すことになるんですけど。
真未「上の人が何か零したのか、染みが出来ていてずっと気になってたけどやっと塗れた。深馬のおかげだね、ありがとう。」
深馬「どういたしまして。」
この深馬も真未も届かない、肩車しないと明らかに吹きかけられない場所のスプレーも考察難しいポイントですね。
これに関しては後で、になりますけど。


続いて杏奈のお家に場面転換します。


この舞台の特徴なんじゃないかな、と思うんですが、比較的暗転が多いんですよね。
パンフには演出家の方とシゲアキ先生と正門さんの対談があって、「そこに24も場面がある」というお話があって大変だみたいな意味だと思ったんですが、私は観劇前にはパンフ読まないタイプなので、その状態で見てるとこの何度も来る暗転はページを跨いでる、もしくは章を跨いでいるような感覚でした。
1つの小説だけど、章が変わることで目線が変わったり、中心人物が変わったりするじゃないですか。
実際、暗転によって場面はもちろん、主軸になる人も変わったような気がするし、物語の展開も変わっていくし、それは当たり前なのかもしれないけど、小説原作があるという前情報もあるからこそページをめくったり章を跨いでいるような感覚になるのかな、と思います。


で、杏奈のお家ですね。
杏奈はクイックルワイパー的なやつでお掃除してて、そこに電話がかかってきます。
相手はおそらく深馬のお母さん。
深馬が杏奈のところにいないか尋ねられて、その後深馬と連絡が取れない話されてたのかな。
連絡が取れたら折り返すように伝えますってお母さんに告げて切った後、深馬が杏奈の家に来ます。
ここが真未と一夜を過ごしたことに対する罪悪感なのかやけに深馬が明るいんですよね。
同棲してるわけじゃないはずなのに「ただいま」って明るく帰ってくるし、一瞬深馬の家?と思ったけど「後でシャワー借りていい?」とかも聞いてたからやっぱり杏奈の家なんですよね。
明らかにこれまでの深馬の杏奈に対する態度とは違うし、もしかしたら学内展覧会の前はこんな風に仲良しカップルだったのかもしれないけど、それでも杏奈がずっと「深馬君」って呼んでる辺り、やっぱりこのカップルには距離があるような気もするんですよね。

そもそも「深馬」という名前が苗字なのか名前なのか問題もあるんですけどね。
この舞台、男性の登場人物は全員苗字だけで、女性の登場人物は下の名前なんですけど、深馬だけがどっちでも成立しそうな名前なんですよ。
深馬〇〇でも、〇〇深馬でも成立しそうっていう。
私だけかな?
それでも、男性登場人物だから「深馬」は苗字である、と仮定するとずっと「深馬君」って呼んでる杏奈は付き合ってるはずだけど下の名前では呼べない壁を感じてるんだろうな、と思うわけです。
これが下の名前なら、というか、どちらか分からないという点ではやっぱり、深馬の中には真未という女性がいるわけで、だからあえて分かりやすい苗字じゃなくてどちらでも取れる名前になってるのかな、って思うんです。
だって日本ってめちゃくちゃ苗字も名前もいっぱいあるし、たぶん探せば明らかに苗字の名前でも女の子の名前が入ってるような名前はあるはずなんですよ。
それでも深馬という一見なんて読むか分からない上に苗字か名前かも分からないような名前を選んでるっていうのは、やっぱりそこにも意図があるように思えてならないんですよね。
面倒なヲタクだから()


杏奈の家に深馬はスーパーの袋持ってきてて、「ご飯作るよ。鍋でもいい?」って言いながら食材をキッチンに置きます。
杏奈もさっき連絡がつかないって言われた深馬が目の前にいることになのか、お母さんから告げられた事実なのか、昨日の電話の後の話なのか、どれに戸惑ってたのか分からないけど戸惑いながら受け答えしてます。
戸惑う杏奈に対してあまりにも深馬がカラ元気というか、いつも以上に明るくて深馬が何かを隠そうとしてるのがこちらにはとても分かるんですよね。
杏奈が気付けていたのかは分からないけども。

鍋を作り出す深馬の首元に赤い塗料がついてるのを見つける杏奈。
「汚れてるよ。」って言って拭いてあげようとするけど、あんまりとれなくて、ここでたぶん後でシャワー借りるね、になるんですよね。
汚れてるよ、に対して深馬が少し反応はしてたけど、飛んじゃったのかなって誤魔化してて、そこがまた疑いたくなるような言い方なんです。
キスマとか明らかなやつじゃなくて塗料っていうのがいいですよね。
私達観客は塗料を身体に塗った状態で生活してる真未のことを知ってるからその塗料はキスマとほぼ同義になるけど、美大生の深馬が創作活動をしてればそこに塗料が飛んでてもおかしくないか、って美術と関係ない世界にいる杏奈は思えちゃうからね。
それに杏奈が汚れを落とそうとするのを早い段階で深馬は止めちゃうんですよ。
だって深馬にとってもそれは汚れではなくてどちらかというと洗ったわけですから。

どこかおかしい深馬に対して杏奈は昨日の電話の話をします。
杏奈「昨日電話したとき、家にいたんだよね?」
深馬「そうだよ?」
杏奈「待って、って聞こえたんだけど、」
そりゃ真未を追いかけてたわけですから深馬は家にいなかったわけですよ。
でも杏奈に知られるわけにはいきませんから深馬は嘘をつきます。
深馬「あぁ、ゴキブリが出たんだよ。」
でも適当に誤魔化した嘘だからすぐその言い訳忘れてますます杏奈に不信感を抱かせちゃうんですよね。
そのくらいの嘘は貫き通してくれよ、ってこっちは思っちゃうけど、深馬もまだ真未と関係を持ったことに対してどこか動揺してたのかもしれませんね。

卓上コンロ使って小さい机に鍋を置き、ソファに2人で並んで座ります。
そこで杏奈は深馬に隠し事があるでしょ、と問いただします。
観客も、おそらく深馬も杏奈はこの短い間に浮気に気付いたのか、と思うわけですが、杏奈が言ってるのはさっきお母さんの電話で聞いた深馬の父親が脳卒中で倒れた話でした。
深馬「心配させたくなかったんだよ。」
杏奈「心配はするよ?するけど、隠し事はしてほしくなかった。」
そう言いながら杏奈は座っていた距離をこの辺で縮めるんですよね。
深馬はそれに対して動じることがなくて、しかもたぶんここでごめんね、とか言わないんですよね。
謝らないんだ、って思った記憶がある。
記憶から抜けてるだけだったらごめんなさい()
実は杏奈は面接も上手くいってなくて、それで昨日深馬に電話をしたのだと言います。
でも、そんな状況で、深馬も「そうだったんだ、」みたいな返しだったと思うんですよね。
ごめんね、って言わないんだ…って思ったはずなの(しつこい)
こうしてちょっと気まずい空気になったところで鍋が沸騰しだして慌てて火を止めるんです。

その後深馬は思い立ったようにスケッチブックを取り出して急に何かを描き出すんですよね。
そのまま何かをスケッチブックに描く深馬を残してたぶん場面転換だったと思います。
この辺の流れ本当に曖昧で自分の記憶力のクズさを痛感する…。
なんでこんなに流れ覚えるの下手くそなんだろう…


場面が変わって、先生の部屋になります。
そこでスケッチブックに何かを描く深馬と興味深そうに大学の教室を眺める真未。
そこに足音がして深馬は急いで真未を部屋の奥に隠します。
足音の正体は滝川先生。
先生は忘れ物を取りに来たらしく、深馬は「ちょっと乗っちゃって。」ってスケッチブック片手に嘘をつきます。
夜は寒くなってるから気を付けろよ、って声かけた後、先生が思い出したように「ポリダクトリーって知ってるか?」と深馬に聞きます。
知らない深馬に今度は河川敷のスプレーアートについて尋ねます。
先生曰く、それがポリダクトリーと呼ばれているとのこと。
ポリダクトリーとは多指症のことで、サイン代わりにつけられた手の痕が指が6本あるように見えることからそう呼ばれるようになったとか。
つまりそれは深馬たちのことなわけで、深馬は自分達がそう呼ばれてることに笑います。
もしかしたら深馬はこの時、6本目の指について何て呼ぶかについて大喜利しあったときを思い出してたのかな、とか。
先生はその理由は分からないけど、そのまま会話は続きます。
先生「誰が描いてるんだろうな。」
深馬「この辺ばっかりですし、案外この大学の学生かもしれませんよ。」
先生「教員の間でもそう噂になってるけど、あんな絵を描けるやつ、そうそういなだいだろ?」
実は目の前にいるんですけど、当然そんなことは言えないので笑いながら「そうですね」って深馬は答えてたと思います。
深馬の返答あんまり覚えてない()
で、そのまま先生はちゃんと鍵閉めて程々にしとけよって声をかけて帰ります。

先生が帰って行ったのを見て深馬が隠れている真未に小声で、でも聞こえるような感じのウィスパーボイスっていうのかな?そんな感じで「もういいよー」って声をかけてあげます。
すると真未が嬉しそうに出てくるわけです。
自分達がポリダクトリーって呼ばれてることにまた2人で楽しそうに笑います。
真未は先生を見て、良い人そうだね、って話を前にしてたから本当にいい人そうだったね、って話します。
真未「でも良い人は気をつけなきゃ脱税してるよ?」
深馬「美大の教授なんて脱税するほど儲けてないよ。」
それでも真未は先生の机を漁って楽しそうに脱税の証拠見つけてやるって言います。
すると真未はスケッチブックを見つけます。
そこには展覧会に出した深馬の絵とそっくりな絵が描かれており、細かく分析され、ダメ出しが書かれていたようです。
それを素直に先生からの愛あるコメントだと思った真未はすごい良い先生じゃん、ってなるんですけど、深馬はそんなダメ出し1度もされたことがないため、戸惑います。
何で自分に伝えないダメ出しをしてるんだろう、と。

ここで真未の意見は前向きな辺り、深馬は心の底から先生に対して尊敬というか、先生を信じ切ってる状態なんだな、って後から考えると分かるわけですよね。

ここで確か暗転です(確か)


で、次も確か先生の部屋だったんじゃないかな、と思うんですが、この辺か、もう少し前か、深馬の衣装が白い上着から黒~紺色くらいの上着に変化してるんですよね。
真未と出会い、真未の色に染まったという分かりやすい比喩だと思います。
それでもさっき書いたように1番下に着てるのは白いTシャツなんですよね。
こういう視覚的な比喩は舞台ならではだなぁってなりますね。
小説だとなんとなく察するしか出来ませんから。
小説が舞台になってる、という感じがします。

そして黒深馬の描く絵に対して先生が雰囲気が変わったなって伝えるんです。
これ、夜だったかもしれないけど()
でも、ここで何があったんだ?と問う先生に対して、深馬は強いて言うなら死ぬことです、って答えるんです。
絵を描くということは、死ぬことだって、分かったんです、と。
絵を完成させることは死ぬことだと言ったのは真未ですからね。
きっと根本では理解していたはずだけど、死を恐れて深馬は絵を完成させられなかったのが、恐れることなく完成へ向かえるようになった、ということでしょうか。


でもこの変化した深馬に対して杏奈は悩んでしまいます。
それを北見に相談する杏奈。
北見に深馬が変化したことを尋ねると北見は嬉しそうに「最近よく笑うようになったよな。」って伝えます。
杏奈の前でもそういう変化はあったものの、杏奈の顔が嬉しそうじゃないことに驚く北見。
杏奈としては、その深馬の変化は明らかに自分がもたらしたものではないと分かるから素直に喜べないのです。
また、杏奈は自分自身も面接で上手くいかず、毎度最終面接で落ちてしまう自分を変えたいと思っていて、どうやったら深馬君みたいに変われるのかな?と北見に問いかけます。
この時点で北見は深馬が他に女を作ったんじゃないか、って疑ってると思うんですよね。
だから杏奈に問い詰められてなんとかはぐらかそうと見当違いな答えを繰り返すんです。
もちろんそれで杏奈は納得しないのでどんどん北見の回答を迫ります。
最終的に北見は「杏奈ちゃん、ずるいよ…」といって杏奈は泣き出します。

元々杏奈に声をかけたのは北見ですからね。
ここが良い雰囲気になるのは何ら変じゃないんですけど、杏奈も北見も深馬のことをまだどこかで信じてるからか、ここ2人が関係を持つことはなかったです。


一方で黒深馬と真未はどんどんスプレーアートを増やします。
踊りっぽいけど踊りじゃない動きで。
ここの感想、リチャ君とか末様とかに聞きたいよね。
普段正門さんってダンスは苦手な方とか話す人だけど、ここは逆にリチャ君や末様みたいにしなやかに動く人達ではまた違う印象になってしまうし、正門さんだからこそ黒深馬と真未が描いている感じが出せてるんだと思うんですよ。
でもこれ、自担フィルターの可能性あるから客観的にちゃんとダンスのプロとしてリチャ末の感想が聞きたい()


ここも会話しながらで、たぶん詩を深馬が喋るんですよね。
でもその詩に対して真未は「わけわかんないじゃん」と一蹴します。
深馬は「分からないけど、なんか惹かれるものってあるだろ?」と言いますが、それに対しても真未は「分からないのが気持ちいだけだよ。」と言います。
深馬は分からない自分に酔ってるだけ、というのを分かっていながらも詩をテーマに絵を描くことを止められないのかなぁ。

あとここのシーンで「自由」についての話もあったんですよね、確か。
真未のことを「自由」だという深馬。
深馬は自分の「自由」は守られた「自由」だと言います。
深馬「親とか、学校とか、組織とか、社会とか。とにかく自分じゃない何かに守られた自由だったんだ。」
そんな深馬に対して真未は「じゃあ、私が深馬の自由になってあげようか。」と持ち掛けます。
深馬が作りたいものは全部私が作る、と。

真未は深馬の潜在意識的なものだとすれば、要するに今まで自分が封じ込めてきた感情を外に出す作業ということですよね。
友人や彼女からもどういう人物なのか説明できないような深馬の感情の部分がここからさらに顕著になっていく、という伏線なんじゃないかな、と私は思います。


その後たぶん真未と一緒にまた先生の部屋に来るんですよ。
で、企画展の絵に対してもスプレーアートと同じように描き足そうとする真未に「それだけは触らないでくれ。」と頼む深馬。
この時点で絵がどれだけ完成していたのかは分かりませんが、自分の描いた絵で勝負したい、という深馬の決意みたいなものが見えるのかな、と思います。
その後、真未が北見の作った彫刻に対して、「こんなの私が小学生の頃に作ったのと一緒だよ」って言うんです。
深馬はそんな真未に対して「これは普遍的な作品で技術はしっかりしてる。」と言いますが、真未は「技術は長くやってれば誰でも身につく。」と言います。

もしかすると、この本音が深馬が自分を「普通」だと思ってる理由かもしれません。
絵画の塾に通い、予備校にも通ったから美大に合格するのは「普通」。
教わってるんだから上手くなって当たり前という感覚が根底にあるのかもしれません。
それに、深馬の一部である(と私が勝手に仮定している)真未が北見の作品を貶しているということは、深馬は自分で気付きたくないけど、どこかで北見の作品を良くは思ってないということですよね。
そもそも3人で仲がよかったわけではなく、原田が引き合わせただけの仲ですから。
入学当初は天才だったのに、遊んで徐々に作品の質が落ちていく北見への呆れもあったのかもしれません。

真未は無駄に北見を庇おうとする深馬に対して「深馬が行き詰まるようになったのはこいつのせいなんじゃない?」と言います。
そこで深馬は怒り、真未を追い出します。


その後の部屋にカメラを持った原田が入ってきます。
原田「今誰かと喋ってた?」
深馬「いや?最近、独り言が酷くてさ。」
原田「追い込まれてるね。」
すでにこの段階で企画展まで近づいているんだと思います。
ここ最近ずっと深馬のことを撮影する原田に北見は呆れたような目線を送ります。
原田「いつ何が起こるか分からないからね。」
原田「将来ドキュメンタリーを見たいと思われるようなアーティストになってもらわなくちゃ。」
北見「それで有名になって恥ずかしくないのかよ。」
原田「そうやって有名になった監督はたくさんいるんだ。」

そのまま原田は少し離れたところから深馬を撮影します。
一方、北見は杏奈のことを深馬に話します。

杏奈の面接が上手くいってないこと。
杏奈が前に差し入れを持ってきてくれたとき、わざわざ違うコンビニの袋を持っていたこと。
それは深馬の家に行くつもりだったのが大学と言われて慌ててビールを買い足したからだということ。
家の近くに来たから、と言っていたけど本当は会いに来ていたということ。
返事をしてからすぐに来れたのは近くで待機していたからだということ。
それだけ必要としてるんだから答えてあげろよ、と北見は深馬に迫ります。
でも、深馬は冷静で、むしろそれをどこから聞いたのか北見に問い詰めます。
もちろん、杏奈から直接聞くしか方法はないわけです。
深馬は杏奈が自分のことを疑いながらも北見と2人で会っていた、という事実の方に怒るわけです。
そして、北見が深馬と杏奈を別れさせようとしてるんだ、と思うんです。
そこから北見と深馬で取っ組み合いの喧嘩になります。
ちょうどそのタイミングで入ってきた先生が慌てて2人を引き離し、話し合おうと北見を後ろのスペースに呼び出しますが、北見は企画展の絵に傷をつけようとするんですね。
それを見て深馬はもう1度北見を殴ります。
先生にも止められなくなったとき、真未が現れ、その場でスプレーを撒き散らして去っていき、深馬もそれを追いかけるように去っていきます。


2人は舞台の真ん中のステージ部分を走り回り、真未の家へと来ます。
ここで真未の家だと分かる理由が例の肩車スプレーの映像ですね。
あれがないとセリフにはここがどこか説明するものはないし、かといって舞台を大きく転換させることはないのでここがどの場面だか分からないわけです。
細かい仕掛けですね。


スプレーを撒き散らした真未に対し、深馬はなんであんなことをしたのか、と責めます。
でも真未は真未で「あぁしなきゃ自分では何もできなかったくせに!」とこれまで以上に感情的になって返します。
深馬「あんなことしろなんて頼んでないだろ!?」
深馬「でもそうしてほしいって深馬が言ってた!」
もちろん、深馬は口に出してそんなこと言ってませんが、やっぱりそれが分かるのは真未が深馬の一部だからなんだと思うんですよね。
それにここがめちゃくちゃ深馬も感情をむき出しにするところにも関わらず、真未はそれ以上に感情を出すんです。
やっぱり、真未は深馬の感情の部分なんだろうな、と私は思わされました。


そして、その苛立ちのまま、真未はシャワーを浴びにいきます。
残された深馬は1度スプレー缶を並べますが、それを蹴り飛ばし、その内の1つを冷蔵庫に隠します。
シャワーから戻ってきた真未は1本スプレー缶がなくなっているということにすぐに気付き、深馬を責めます。
どこに隠したのか問いただしますが、深馬は知らないよ、の一点張り。
答えが出ないとなると、突然真未は泣き出します。
この泣く演技マジですごかった…。
深馬は他にもスプレー缶はあるだろ?って言うんですが、真未は今日はあれじゃなきゃ嫌なのだと泣きじゃくります。

深馬が隠す前に出していた色的に赤色のスプレーだと思うし、その色が関係しているかは分からないけど、真未がこの1本のスプレー缶にこだわっているのも何か意味があるんじゃないかな、と思えてきちゃうんですよね。
だってあれだけ泣きじゃくるくらいこだわってるんですもん。
意味ほしくなるよ()
現時点で私がしてる考察はこの部分も足りてないんですよね。
絵を描く人として、スプレーという画材にこだわりを持っているのは当然という考え方もあるし、スプレー缶にこだわって泣いているのか、感情をむき出しにして泣きじゃくってる方に焦点を当てて考察するのかでこれまた変わってくるような気もします。
シゲアキ先生、まじで答え教えて… (泣)


深馬は真未にとってそれだけ大事なものだと思ってなかったのか、ただただ剥き出しになる感情についていけなかったのか戸惑いを隠せない状態なんですよね。
これまた、考察すると、自分の感情についていけてない状態なのかな、と思ったり。
だからこそ、深馬は自分の感情に蓋をしてしまうようになったのかもしれない、とか。

ともかく、折れた深馬は謝って冷蔵庫に隠していたスプレー缶を取りだします。
真未「なんでこんなことしたの。」
深馬「ちょっといたずらしたくなったんだよ。」
真未「なんでいたずらされなきゃいけないの。」
深馬「あんなことするからだろ。」
真未「深馬がそうしてほしいって言ったんだよ。」

そのまま深馬は真未に覆いかぶさるようになってたぶんセックスにもつれ込んでるんですよね。


一方で後ろの舞台の方で杏奈の面接のシーンが始まります。
手前のステージでは変わらず深馬が真未に覆いかぶさっていますが、徐々に面接の方にフォーカスが当たっていく感じだったと思います。

この面接では杏奈は御社のグローバルな部分に感銘を受けて、自分の決して裕福だったわけではない環境と重ねて発展途上国の経済発展の話をします。
この会社ごとに何に惹かれてるのかとか無理矢理作ってる感じがまた苦しいよね。
そしてこの会社では尊敬する人について質問されます。
杏奈はたくさんいますが、と前置きして母親の話をします。
ここで杏奈には妹がいて、母親はシングルマザーであることが分かります。
これが重要かは分かりませんがね。
そしてたくさんいる、と前置きしてしまったために面接官から他には?と聞かれます。
杏奈は迷いながらも深馬の話をします。
そして面接官は杏奈にその人の嫌いなところを質問します。
杏奈は悩みつつ、言葉を選びながらも、彼が自分のことをあまり話さないので周囲の人が理解しづらいところです、と答えるのです。


やっぱり、白深馬は感情を押し込めて外に出さないようにしてるんですよね。
黒深馬になったことで、真未の感情の部分が深馬にも表れ、結果的によく笑うようになるし、北見と殴り合いの喧嘩をするようにもなったんじゃないでしょうか。


ここでたぶん暗転して、何かが壊れる音だけが響きます。

明転すると、深馬の企画展の絵が破られ、壊されているのを見つけた先生と原田がいます。
その後すぐに深馬も来ます。
この時点で企画展まであと1週間しか時間がなく、ここから描き直すのは無理だ、と深馬は諦めようとします。
対して先生はまだ何かできることはないかと必死に打開しようとします。
そこに北見が来ます。
北見と深馬の喧嘩はこの場にいる全員周知の事実。
北見がそのまま疑われてしまい、疑いが晴れないまま、北見だけが取り残されます。

ここからセリフはないですが、今度は北見が杏奈を呼び出し、杏奈に慰めてもらいます。
その場面で原田が出てきて舞台を往復するんですが、ここがね!
絶対何かしらの意味があるんだけど、これは確実に見直さなきゃ分析できない…。
なぜなら終盤に近くて、終盤の記憶が強烈だからです(開き直り)
原田は北見たちを見つけるとか、そういうこともないんですよ。
だからこそ伏線っぽいというか。
なんで配信でゆっくり考察する時間ないの?
Twitterでタグつけてみんなで考察する案件でしょ、これ…


そして北見から話を聞いたのであろう杏奈が深馬の家に来ます。
というかそれに加えて杏奈は内定をもらえて、それを1番に深馬に報告しに来てくれたんですよね。
杏奈「尊敬してる人の話で深馬君の話をしたら内定がもらえたんだ。深馬君のおかげかな。」
どういう話をしたのか尋ねて、杏奈はその人の嫌いなところは?と聞かれたことは伏せて自分がどれだけ深馬を尊敬しているのかを話した、と言います。
深馬「俺はそんな人間じゃないよ。」
杏奈「でも私にとっては大事な人だよ。」
あまりにも杏奈の一方通行すぎて頭抱えちゃいますね。
深馬まじで杏奈のこと見てあげて…確かにちょっとメンヘラチックなところあったけど…()

その後ポリダクトリーの話になります。
杏奈がポリダクトリーの絵を見てると元気が湧いてくる、みたいに話すんですよね。
そしてさっきついにポリダクトリーが描いてる映像が出てたんだよ、と話すと深馬は慌ててその映像を見せてもらいます。
だって自分達が映ってるということですから。
一応壁への落書きなわけで、器物損壊罪にも当たりますしね。
でも実際に見せてもらうとそれは深馬と真未ではないわけです。
そしてそのまま深馬は真未の元へ行き、一緒に偽物を探し出すことにします。


2人で手分けして探し、深馬は最初の羊の絵の前に来ます。
今まで描いた絵の前にいればやってくるんじゃないか、という算段です。
そして本当にその羊の絵の前に最初の真未のような黒いフードを被った人物が現れ、深馬の手形をスプレーで消して上から自分の手形をつけだしたのです。

深馬はそのままその人物を捕まえ、フードをはがします。
すると、その正体は滝川先生だったのです。

深馬は先生が偽物だったことにひどく驚きますが、先生は深馬がポリダクトリーだったことに対してそこまで強く驚くわけではなく、むしろ笑い出します。
さっき、深馬は心の底から先生のことを尊敬してるんじゃないか、という考察をしましたが、おそらくそのせいで深馬にはその先生が人の作品を自分の作品にするような、いわば泥棒をするなんて信じられなかったんだと思います。
だから深馬は驚きを隠せず、ここでは戸惑うばかりなんですよね。

先生は先生で、深馬に対して自分の夢を全部持っていく、と話します。
実は企画展を開いた美術評論家の先生は、滝川先生が15年の間手紙を出したり企画展に作品を送ったり認められようと頑張っていた先生でようやく初めて展覧会に来てもらえることになった、という事実があったんです。
しかし、認められたのは滝川先生の作品ではなく、深馬の作品。
それでも深馬に自分の夢を託そうと先生は後押ししたんです。
だから消極的な深馬に対しても前向きに背中を押したんですね。
また、深馬の絵を分析していたのも、どうすれば先生に気に入られるのかというのを自分なりに分析していたからだということが分かります。
しかし深馬は自分の企画展の絵が傷つけられたことで簡単にその切符を諦めました。
それが許せなかった先生は、せめて今話題になってるこのアートを自分のものにしてしまおうと考えたのです。
先生「偽物も本物だと言い続ければ本物になる」みたいなセリフがぐっと来ました。
嘘も貫き通せば本当になる、ってことですよね。
この後大逆転するこの物語において、とても大事な一言な気がします。

あとここのシーンでこれまで優しくて学生にかなり近い距離にいたような雰囲気だった滝川先生が一気に狂ったように感情剥き出しにするんですけど、それが個人的にめちゃくちゃ好きでした。
ああいうサイコパスっぽいのって役じゃなきゃ見れないじゃないですか。
急に豹変した先生に戸惑う深馬もよかったけどいつか先生側もやってほしいな、と思ってしまいました。


そして自分がこの絵のサインをしているところを原田に撮影させ、それをSNSで流そうとしていた先生。
原田は深馬がポリダクトリーだったことは知らず、ただ先生に恩返しがしたくて協力したのだ、と深馬に言い訳します。
先生もこいつは悪くない、全部俺が悪いんだと言います。
先生は深馬がポリダクトリーであったことを知らなかったものの、あまり違和感を覚えなかったのに対し、原田は驚きを隠せない様子に見えました。
そして先生は原田にその動画は流さず消すように伝えて立ち去ります。
深馬が企画展の絵を傷つけたのは先生なのか尋ねますが、先生は「さすがにそこまで落ちぶれてないよ。」と答えて帰っていきます。

残された原田と深馬。
実は原田は大学入学してすぐに学内で1人ぼっちになってしまい、どうしようもなくて退学しようとしたところに先生と出会い、先生から学内の人気者であった深馬と北見と仲良くなれば人生が変わる、とアドバイスしました。
それによって本当に原田の人生は変わり、3人で楽しい時間を過ごせたわけです。
でも、先生自身も深馬と北見を気に入り、原田が頼られることはありませんでした。
原田にとっては初めて先生から頼られた今回のことは、悪いことだと思っていながらも断ることができず、それよりも何か恩返しがしたいという気持ちが勝ってしまったのだ、と深馬に言います。
そしてお詫びになるかは分からないが、実は先生の部屋をずっと隠し撮りしていて深馬の絵を傷つけた犯人も捉えており、その映像を深馬に見せます。
深馬はその映像を見て衝撃を受けます。


原田と別れた後、深馬は真未に電話します。
犯人を捕まえたことを連絡し、真未が合流すると、犯人は先生だったと伝えます。
真未「ほら、やっぱりいい人はやばいんだよ。」
真未は笑って答えますが、深馬は浮かない顔のまま。
なぜなら、深馬の絵を傷つけたのは真未だったからです。
ここで後ろの映像でも原田が撮影していた映像が流れ、真未がキャンバスに傷を入れ、壊している映像が映し出されます。

深馬「なんであんなことしたんだよ。」
真未「ちょっといたずらしたくなって。」
深馬「なんでいたずらされなきゃいけないんだよ。」
真未「あんなことするからでしょう。」

真未のスプレー缶を隠したときと同じ会話を今度は逆転して行うんですね。
真未にとってのスプレー缶は深馬にとっての企画展に出すつもりだった絵と同じくらいの価値があったのだということだと思います。
そして、スプレー缶を隠されたことで泣きじゃくった真未のように、深馬もここで怒りの感情を強く表します。

真未「深馬はあの絵を壊してほしかったんだよ。」
真未「絵を止める理由が欲しかったんだよ。」
深馬「お前に何が分かる!?」

真未は深馬の父が倒れたとき、田舎に帰らず絵を描くことを選んだにも関わらず、今深馬が田舎に帰ろうとしているのは都合よく逃げるためだ、と指摘します。
そうすれば、ずっと逃げることができるから。
深馬は絵を描くのは好きだし、描きたいと思って描いている、と言いますが、真未はそれは逃げているだけだと強く主張するのです。
真未は深馬の感情の部分で深馬が見たくない部分(と仮定している)ので、深馬自身の自己対話といえるシーンですね。
一応仮にも大学では社会学を学んでいた人間なのでこの自己対話とかに関しては多少勉強しましたが、まーじで理解するのが難しくてめちゃくちゃ苦戦したのでここで改めて教科書漁るとかはしません()
でも、そう考えるとこの作品めっちゃ哲学なんやなぁと思えます。

結局深馬と真未は和解することなく、真未はどこかへ行ってしまい、深馬は1人になります。

深馬も移動してたのかなぁと思うけど記憶が定かじゃない()
でも移動したのにそこにもスプレー缶落ちてるんや、と思った気がするんですよね…。
【求】記憶力


とりあえず深馬は落ちていたスプレー缶を拾ってまた絵を描こうとするんです。
でも、その缶にはもう中身がほとんどなくて、出てこないんです。
結局深馬は描くのを止め、原田に電話してポリダクトリーの正体は滝川先生だったと明かしていいよ、と伝えます。
そして、そのまま倒れます。


明転すると、ベッドに寝ている深馬とそれを看病している杏奈。
深馬は熱中症で倒れていたところを救急車で運ばれ、1週間意識がなかったということになっていました。
ここの時点で深馬の服は水色っぽいパーカーに。
杏奈「お母さんも昨日までいてくれてたけど、お父さんが心配で帰ったから、後で電話してあげてね。先生呼んでくる。」
深馬「滝川?」
杏奈「あぁ、違うよ、病院の先生。」

でもその前に北見たちが病室を訪れます。
そして北見から滝川先生がポリダクトリーだったと明らかになり、教師を辞めさせられたと告げられます。
北見「学校も固いよなぁ。芸術活動の一環として認めてくれたらいいのに。」
原田「器物損壊罪だからね。」

そして、そのまま場面は移り、ずっと深馬の語りが入ってきます。
これもポイントだと思うんですけど、今まで語りとかなくセリフが一切ない空白の動きだけのシーンはいっぱいあったのにここでは語りが入るんですよね。
そうせざるを得なかっただけなのか、それともこの語りのあるなしが現実世界とそうじゃない世界の違い、っていう意味なのか…。


とにかく、深馬は無事に退院しますが、1人ではいれなくて杏奈の家に転がり込んで過ごします。
真未とはあれから一切連絡を取っておらず、真未からも連絡がなかった、という話をしてるとき深馬は後ろのステージにいて、真未が前のステージにいるんです。
そこで真未は深馬と絵を描いていたときの動きを1人でしてるんです。
いわゆる回想シーンみたいな。
深馬は真未に連絡しなかった理由に、真未とまた会えば何かが変わってしまう、いや戻ってしまう気がした、と言います。
深馬「1度ついた染みはずっと落ちずに残り続ける。」

これ聞くとやっぱり深馬の中に真未はずっといるんだろうな、ってことになってきますよね。


そして場面はついに卒業して北見と原田はスーツ、深馬は元の白い上着を着た状態の飲み会になります。
4回生の飲み会で出てくるような馬鹿話をしてるとき、深馬はふと「でもあの時、俺がポリダクトリーって言ってもよかったかなって思うんだよね。」と話します。
すると、北見と原田の動きが止まるのです。
ここでポリダクトリーは今まで見ていた深馬と真未ではなく、例の美術評論家による街を上げたイベントでうちの大学からも何人か参加してたんだよね、という話に変わっていることが分かるのです。
ポリダクトリーとして学校を追い出されたはずの滝川先生も実際にはもう1度芸術家の夢を追ってフランスへ行ったことに。
信じられない深馬は実際に自分の携帯で改めて調べますが、その事実は変わりません。
だったら、自分の絵を傷つけた真未の存在を証明しようとします。
原田ならあの部屋で起こったことを記録した映像を持っていると言って原田に無理矢理映像を出させます。
しかし、そこに映っていた企画展の絵に傷をつけたのは深馬自身だったのです。
呆然とする深馬に対して北見と原田は「やっぱりまだダメだったんだな。」と言って去っていきます。


この真実がどんどん明らかになってページをめくる手が止まらなくなる感じがすごく「ピンクとグレー」を読んだ時に似てるなぁって私は思ったんですよね。
シゲアキ先生の本、申し訳ないんですが「ピンクとグレー」しか読んで無くて、この「傘を持たない蟻たちは」も正門さんが舞台するって言うから買って読んだレベルなんですけど。
でも、そんな数少ない読んだ本の感覚に似てるな、って思いました。


真未が存在しない可能性を提示された深馬はそのまま真未の家に向かいます。
おそらく、そこには何も残っていないのですが、真未を肩車して塗りつぶしたピンクの痕だけは残っていて、深馬は少し安堵します。
やっぱり真未はいたんだ、という感じで深馬は真未の番号に電話をします。
しかし、携帯は繋がらず、深馬はそのまま泣いて床に寝転びます。

ここ、ずっとセリフはないんですよ。
でも、深馬の動きと表情だけで文章が見えるというか。
携帯の向こうで機械が「おかけになった電話は現在使われておりません。」って言ってるのも見えたし、やっぱり真未はいたんだ、という声も真未が存在しないと改めて実感したときの様子も全部小説の一部みたいに文章が見える感じっていうか。
私にはそれを本当の文章として紡ぐ文章力がないけど、間違いなくここは小説の1ページなんだろうな、って思ったしそれをこんなにも魅せてくれる自担かっこよすぎて惚れました。


で、問題はこの後ですよね。
まじでシゲアキ先生、ここまで美大の設定とスプレーアートの設定以外ほぼほぼ原作小説と違うこと脚本にしてるのにこの最後のシーンは絶対一緒にしましたよね?
そこに意味があるんだろうなぁ、とは思うし、もしかすると原作を読んでない人にはそう見えないのかもしれないけれども、前情報として原作を読んでしまったヲタクは頭抱えるしかなかったよね()
で、これ5人で見に行ったメンバーたち強すぎな←
こういう描写が良くないものとされること自体が間違っているというメッセージなのかもしれないけどもほんと、自分のヲタクとしてキモイ部分を今痛感してしまってます…罪悪感半端ない…だからこそこんなに考察して軽減させてるのかもしれない…(どちらにせよヤバイヲタクだよってのは分かってます )


でも、まあ、原作通り達せないままたぶん終わってしまって、深馬はそのまま真未に会いたいと電話するんです。

っていうのが最後だったのか、深馬が真未として絵を描いてるシーンが最後だったのかの記憶が曖昧なの、絶対この手前のシーンのせいなんです(責任転嫁)


深馬が真未として絵を描いているシーンっていうのは、まず最初の展覧会のときに自分の絵に納得いかないまま、北見の作品を4人で見に行くじゃないですか。
そこで途中深馬がトイレに行ってくる、と言って戻って来るんです。
そして、自分で自分の腕にスプレーを吹きかけ、自分の絵に描き足すんです。
その時に深馬が笑うんですけど、この笑顔が本当に忘れられない。
それまでの深馬とも、もちろん正門良規とも違う笑顔っていうか。
深馬がもし笑うなら、口角が上がってるかどうか、私のいた後方の座席からじゃ分からないくらいの笑顔だと思うんです。
正門さんが笑うときはもっと優しい笑顔だと思うし。
そのどちらでもなくて、でも満足気に笑うんです。

その後、最初の横線のスプレーアートのシーンになります。
ここでも、深馬は横線1つ書いて寝てしまいますが、すぐに起きて描き足すんです。
そしてもう1度寝てしまいます。
次に起きたとき、深馬は自分で描いたはずなのに出来上がった作品を見て驚くんです。

つまり、やっぱり真未は深馬の中にある人格であったという可能性が出てくるわけですが、展覧会の方は寝ていたとかいうわけでもなく、白深馬と同じ感じで3人と分かれ、真未として絵を描き足し、また戻っていくんです。
この解釈めちゃくちゃ難しくない?
よくある二重人格のお話って眠ったりすることでスイッチするけど、そういうわけではなさそうというか。


とにかく、最後の最後は深馬が前、真未が後ろのステージにいて、真未は真っ白の服を着ていて、そこいピンク色の銀紙が降り注ぐんです。
秋の桜のイメージなのかもしれません。
そこが酷く儚くて厨二病心にはぶっ刺さりましたね。



最後、演者の皆さんが出てきて拍手のみとお辞儀。
2度目は正門さんだけが出てきてお辞儀。
3回目はスタオベになって正門さんが軽く挨拶してくださいました。
直前まで泣いてる演技してたからだと思いますが嬉しそうに笑うけど泣いてるようにも見えて全身全霊で深馬だったんだなぁと後方席からも思えたし、最後はけるときに両手でばいばーいって手を振ってくれたときに「あ、正門さんだ!」って安心できました。
めちゃくちゃかわいかったです。




ここで衝撃の事実。
この記事もう3万字くらいになってる()



でもまだ最終考察できてないですよねー(まだ喋る気かよ)


深馬と真未の会話や交流は全部自分との対話だとするならば、やっぱりその間は意識がなかったんじゃないか、と考えるのが妥当だと思うんです。
そこで、1週間意識がなく入院していた深馬を思い出すんですよね。
熱中症で意識が1週間ないという状態が一般的なのかどうか私は専門家じゃないので分からないんですけど、実際は熱中症ではなかった可能性の方が高いんじゃないかな、と思うし、万が一そうであったとしてもこの意識不明の間に深馬の深層心理で起こっていたのが冒頭からそこまでの部分の出来事なんじゃないかな、と。
時間の進行速度が違うこともちょっと気にはなりますが。
あとここで北見が滝川先生はポリダクトリーだった話をしているのも若干辻褄が合わないんですよね。
それでもわざわざ最初に風の音や小鳥のさえずりを暗転する前から流していたっていうのも気になるんです。
この時点で外で絵を描いていた深馬が熱中症により倒れたんじゃないか、とか。
1番考察したいけど1番難しいポイントですよね。
まじでここ考え出したら止まらん()


あと、深馬と真未の関係性は初めてここで具現化したけど、きっとそれまでも深馬が気付いてないだけで対話してきてるはずなんですよ。
最初の方で深馬が先生に企画展に出すのを渋ってるとき、「描く理由が見つからない」と話していました。
その時に「昔は、怒りとか、そういう感情を元に描いていたんだと思うんです。」みたいな話をしてたんです。
つまり、深馬の感情部分である(と私が仮定している)真未はこれまでも深馬の描く原動力にはなっていたんじゃないか、と思うんです。
けど深馬はいつしか感情を出さなくなり、真未と対話することを止めてしまったがために絵を描くことに行き詰ってしまう。
同時に周りからも理解できないような人物になってしまう。
割と辻褄合ってる気はするんですけどねー。


もし配信されるならこの辺じっくり考えたいけど、もう公演数考えると確実にないもんね、辛い。
せめて衣装の転換だけでもどっかの雑誌で色々してくれないかなぁ…。
途中から黒深馬の腕が白い塗料で汚れてたのも気になるんですよね。
あれは白深馬に戻ろうとしてる兆候だったのか、それとも何か別の意味があったのか。
退院したときにそれも拭き取っちゃうんですよ、深馬。
どこから腕に白い塗料がついてて、っていうのもちゃんと場面の流れとともに追いたい…。




とりあえずこの辺で終わっておきます。
考察しだしたら止まらんもん…。
ついでに自分の中でこの深馬を消化しきらないとグレショーのジョバンニが見れない気がしてめっちゃ頑張って書きました。
まじで字数が卒論()



千秋楽終わったらシゲアキ先生の連載とかで少しでも答え合わせができますように…!!
ついでに配信か円盤で何回も見て考察できるようになったら泣いて喜びます!



以上、過去最長かもしれないレポをここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。


次は夏松竹待ってろー!