ライブ参戦備忘録

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「幽霊はここにいる」 1/14昼公演 森ノ宮ピロティホール

こんにちは!

まさかの連日現場!

しかもドームライブからのピロティホール!
体感、馬鹿近くなってびっくりでしたね。
何気にピロティホール、ちゃんと中で観劇するの初めてなんですよね。
ロビーまでは入ったことあるけど。



とりあえず、見てきました、神山さん主演舞台「幽霊はここにいる」

書いてるの、1/15なので一応大量改行しますね。
たぶんあげるの、千穐楽公演終わってからになる気がしますが()
安定にこのシーンがあったことは覚えてるけど、順番が分からん…ってところが多々あるのでなんとなーくそういうシーンあったんやぁのテンションでお願いします。

























よし、ここからいきます(笑)


まず座席!
今回は紙チケですね。
座席は真ん中の通路よりちょっと後ろの下手ブロックでした。
出入口がめっちゃ近かったです(伏線)

ちょっと早めに行こ~くらいの気分で家出たら思ったより早く着いてしまって、ほぼ開場時間からずっと席にいたんですけど(暇人)、ずっとBGMが風が吹いてる音なんですよね。
最初風が吹いてるだけだったのが10分ぐらいした辺りから木々が擦れる音みたいなのも混ざってました。
(もっと前から混ざってたのかもしれないけど、会場のざわざわを抑えて聞こえるようになったのがこの辺)
その後、ガタンって結構大きめの音したり、炭酸ガス吹かせてるようなシューシューっていう音がするのでめっちゃ細かい演出…って思ってたんですよ。
でもその辺の正体はシンプルにセットの準備でした()
なんでわかったかというと、舞台上は真ん中に円形に幕がかかってて、舞台真ん中は隠されてる、両端は見えるみたいな状態なんですよ。
その見えるところに開演10分前くらいになったら送風機みたいなのを持ってるスタッフさんがいて、舞台中心に向かって何かを吹き付けてたんですよね。
あ、それはリアルの音やったんかーいってなりました(笑)
でもあのスタッフさん見えてなかったら普通に演出効果みたいな感じでちょっとずつ怪しげな音足してるんかと思ってたと思います。





公演自体はゆっくりと暗転して始まります。

幕が影絵の幕になり、奥で出演者の人達が歩いてる影が映し出されます。
この時点でまあまあ人数がいるんですよね。
あんまり前情報というか、パンフとかフライヤーとか見ないで観劇しにいってしまったので、シンプルに出演者多い!!ってなりました。
まあ、ここ数年で見てる舞台、全部出演者10人未満だったので()

そのまま人が歩いているのに合わせて幕がカーテンみたいに開きます。
ってかこの幕、ステージの上で円形にレールがついてて、ぐるぐるカーテンを引っ張って1周できるようになってました。
場面転換にこの後使われます(言い方)
そして、ステージ上のカーテンに隠れていた部分は砂浜になっています。
開演前の送風機はこれの場所を調整してたんでしょうね。

他の演者さんたちが傘を差しながら上下(かみしも)にはけていくのに対し、傘を差したまま、真ん中に立っている人と、上手で座り込んでいる人だけが残ります。
傘にはサーッと何かが降り注いでて最初マジで水?と思ったんですけど、砂でした(そりゃそう)

真ん中で立ってるのが神山さんです。
飛行兵っぽい帽子を被ってて、そのまま長靴を脱いで中から砂を出します。
そしたらそれが座り込んでる人(八嶋さん)の上に降る(という体)(舞台中央以外からは砂は降らない)んです。
座り込んでた人は怒るんですけど、神山さんは長靴に穴が開いているみたいで砂が入り込んでしまうんです、と言います。
そしたら座りこんでた人が「ならもう1か所穴をあけて排水口を作ればいい」って言って神山さんが「その手があったか!」って言うんですよね。
この時点でもう神山さんの役の性格が素直でかわいいということが判明。

そのまま下の人が焚火をしているのを見つけてそっちに向かう神山さん。
でもタダでは入れてもらえません。
お金がない神山さんは風邪薬のアスピリンを渡します。
金ではないけど、薬なので一応受け取ってもらえて中に入れてもらいます。
焚火にあたるのに「君ももっとこっちに来なよ。」と誰かを呼ぶ神山さん。
誰かいるの?と聞かれて「はい、幽霊です!」と笑顔で答える神山さん。
ずっとお友達の幽霊と行動しているんだそう。
でも神山さんにしか見えていないので、当然嘘だと思われてしまいます。
神山さん「どうせ僕らをキチガイ病院へ連れていこうとしてるんでしょう。」
そんなことしないさ、と言いつつ様子を見られます。
たぶんその辺で鏡を取り出したときに神山さんがものすごい勢いで鏡を拒否するんです。
鏡を見ると頭が痛くなるので見たくない神山さん。
変な奴だなぁと言いつつ、直してくれるんですよね。
私は勝手に鏡に幽霊が映ってしまうとか、そういうことなのかなぁと思ってたけど、これはオチに向けての伏線でした…(意味深)

そこからもう少し話して、神山さんは幽霊の身元を探すために死人の写真を集めたいけどその資金がないという話に。
神山さんがあまりにも真剣で演技にしては出来過ぎていると思い、信じているフリをして商売のタネにしようと目論んだ男性が名前は大庭三吉だと明かしてくれます。
大庭さんは自信満々に「俺の名前聞いた事あるだろ?」って言うけど知らない神山さん。
ちょっとがっかりするけど、気を取り直して、資金集めの手伝いをしてくれることに。
神山さんと幽霊はそのまま大庭さんについていきます。

場面変わって、北浜市という土地の地図を幕の代わりにして(18祭のキャンジャニ幕みたいな感じ)出します。
で、社長室っぽいところに入ってくる秘書っぽい男性。
この北浜市のお偉いさんみたいで、帰ってくる途中に駅で大庭さんを見かけたことを社長椅子に座っている男性に伝えます。
お偉いさんA「あいつが戻って来たのか?!これはまずいことにいなったな…」
大庭さんは過去にこの町で何か事件を起こしているという雰囲気だけ漂わせます。
そして、新聞記者に大庭さんの見張りをさせることに。
地図の左上辺りにあるヒカリ電器という店に張り込んでほしいと伝えます。

そのヒカリ電器へ転換。

そろーっと2人は家の周りから中の様子を伺います。
ここは実は大庭さんの家なんですが、8年も音信不通にしてたため、1回中を確認するんです。
中では娘さんが1人で接客の練習をしています。
大庭さん「あいつ、気でも狂ったのか?」
神山さん「練習してるんですよ。真面目じゃないですか。」
ここの娘さんのセリフ、普通に専門用語いっぱいですげぇってなりました。

しばらく様子を見て再婚してたり、他の男の気配がないため、家に入る大庭さん。
当然8年も音信不通にしてて、歓迎されるはずもないんですが、無理矢理居座る大庭さん。
奥さんも娘さんも早く出ていって!って言うけど落ち着けって、って言いながら神山さんも座らせます。
そのままお茶を出させる大庭さん。
幽霊は自分でお茶を飲めないので一応一声かけてから飲む神山さん。
神山さん「彼はいいって言うんですけどね。僕が落ち着かなくって。」
大庭さんも真似して神山さんが声をかけた方向に声を掛けます。
神山さん「あ、彼は今そこです。(反対側)」
大庭さん「いつの間に。」
こういう細かいやり取りのテンポ感が軽快でクスッとできるので普通にいったら結構考えさせられる題材なのに明るく見れるのかなぁと思いますね。
でもこのお茶を飲むシーンでも暗い窓に映る自分の姿が見れなくてカーテンを閉じさせるシーンがありました。
そして道中の電車でもトンネルに入ると自分が映るのを見れなくなるんだ、変わってるだろ?と大庭さんは少し小馬鹿にしたように話します。

神山さんが連れている幽霊で一儲けしようとしていることを知った奥さんと娘さんは大反対します。
もちろん、幽霊の存在もまだ信じていません。
そんな詐欺みたいなことをしないでくれ、と言います。
対して大庭さんは持っていた(家にあったやつかも)緑のハンカチを手にしてこれが250円だとして、なぜその値段なのかを問います。
娘さんは材料費と工費だと答えます。
大庭さん「じゃあ、お前が大木から爪楊枝1本を作ったとき、その材料費と工費を爪楊枝の値段にするのか?」
答えられない娘さんへ大庭さんは高らかと、物の値段は値打ちで決まるものであり、値打ちは誰かが欲しいと思うからつくものだと言います。
このハンカチに250円払える人がいるからこのハンカチは250円になる。
物は買う人がいるからその値段になる。
神山さんが「新しい考え方ですね!」みたいに感心するんですけど、まさにその通りなんですよね。
転売ヤーが1番分かりやすいけど、買う人がいるからいつまでも転売はなくならないっていう。
興味のない人からしたらそんなガラクタ…って思うアクスタでもファンからしたら高値で取引されたりもしますし。
経済の根本なんですよね、これ。

この理論を突破できない奥さんと娘さんを置いて大庭さんは神山さんと家の奥に移動します。
でもまだ納得ができない2人。
奥さんが大庭さんを呼び戻し、切り札を突きつけます。
それは、大庭さんがこの町を追われるきっかけになった事件の目撃者を知っているということ。
心臓の悪いお年寄りの近くでおもちゃの拳銃を撃ち、そのお年寄りが心臓発作で倒れた事件で、大庭さんは直接手を下したわけじゃないのですが、ほぼ殺人を犯したといっても過言ではない状態だったのです。
もちろん、奥さんは目撃者が誰かは教えません。
それをいつ警察に証言したっていいんだよ!?と突きつけ、出ていかせようとします。
対して大庭さんは、もし証言すれば自分たちだって殺人犯の家族であるとこの町を追われることになると脅し返します。
それでも貯金を崩されるよりはマシだと言いますが、結局その日は大庭さんを追い出すことができないまま、受け入れてしまいます。

大庭さんと神山さんは2人で夜の町に繰り出し、ビラを貼っていきます。
大庭さん「(客席を見て)おいおい、夜のお花畑じゃないか。」
神山さん「わぁ、綺麗ですね。」
大庭さん「でもよくみたらそうでもないのもいるぞ?」
神山さん「そうですか?」
大庭さん「ほら、よく見てみろ。」
神山さん「みんな綺麗ですよ?」
大庭さん「そんなことないだろ!?もっかいよく見てみろ!」
神山さん「(じっくり見る)みんな綺麗です(アイドルスマイル)」
大庭さん「さすがだなぁ。」
純粋ピュアアイドルスマイルありがとうございました。

2人が貼っていたビラは「死人の写真買い取ります」という内容。
次の日、早速女性が写真を持ってきます。
死人の写真をもらい、その死人についての情報を聞き出します。
女性「でも、一体死人の写真なんて何に使うんですか?」
神山さん「幽霊に…」
大庭さん「(神山さんのほっぺむぎゅってして神山さんにだけ聞こえるように)10人集まるまでは言わないって言っただろ!」
このときのむぎゅっとされて「ふぁい」みたいにしか返事できなかった神山さんめちゃくちゃかわいかったです。
女性には研究用であると伝え、買い取った写真に対して現金(200円か300円くらいやったはず)との引換券を渡して1週間後に交換すると伝えます。

店を出てきた女性に張り込みをしていた記者が声を掛け、何をしているか聞きだしてお偉いさんに伝えに行きます。
お偉いさんたちも死人の写真を何に使うのかまでは分からないため、うーんと首を傾げますが、そのまま放ってはおけないと判断します。
お偉いさんたちも、過去に大庭さんに詐欺のようなことをされて被害を受けていたのです。
お偉いさんA「今となっては笑い話だが、あの男にかかればなんでも真実になってしまう。」
そのままお偉いさんたちは記者に引き続き見張るよう伝えます。

その日の夜(19時か20時)、幽霊を集めて、その日集まった写真で身元照会を行うことになります。
神山さんは友人の幽霊しか見えないので、その幽霊の指示に従って他の幽霊たちが入りやすいように家具の配置を変えようとします。
最初、幽霊に「君がそっちを持ってね。」って言ってせーの!って机を持ち上げるんですけど、当然持ち上がるはずもなく。
2回くらいやってからケタケタして「君は持ち上げられないもんね。」って言うんですよね(かわいい)
神山さん「(大庭さんに向かって)すみません、手伝ってもらえませんか?」
大庭さん「うん。だろうなと思ったよ。」
神山さん「右にお願いします。」
自分から見て右方向に動く2人。
当然、その場をぐるぐる回るだけに。
大庭さん「君も右に動いたらそりゃ、回るよね?」
神山さん「そうですね(笑)大庭さんは左にお願いします。すみません。」
大庭さん「素直に謝れるところ好きだよ。」
神山さん「こっちにお願いします!(足をピーンと伸ばして方向を指示)」
大庭さん「こっちね!(足ピーンを真似する)」
2~3歩動いただけで下ろす神山さん。
大庭さん「ほんとにちょっとだね!このために今ぐるぐるしてたの!?」
そのまま入口も動かそうとする神山さん。
大庭さん「意外と軽いな。」
ところどころのちょっとメタい発言がコミカルですね。

神山さん「じゃあ、扉を開けてください。」
奥さんか娘さん「幽霊なんだからそのまま入ってもらえばいいじゃない。」
神山さん「なんでわからないかなぁ?!自尊心ですよ!」
幽霊は人間として過ごしたいと思っているのですり抜けられるとしても玄関を開けてもらいたいそう。
大庭さんが代わりに玄関の扉を開けたところで、扉の前に張り込んでいた記者を見つけます。
不審者だと思って尋問するために1回家に入れますが、記者がかつて大庭さんとも関わりのあった新聞社のお偉いさん(ここまでに何回か出てきてる社長っぽい人)の社員だと知って、この幽霊の身元照会を記事にしてもらうことにします。
しかし幽霊の存在を信じていない記者は神山さんに対して、まずそのお友達の幽霊について教えてくださいよ、と詰め寄ります。
ここで幽霊と神山さんはかつて戦友で、終戦後に幽霊の元の家族に引き合わせようとしたが、信じてもらえず、むしろ暴力的に追い出され監禁されたところから逃げてきたのだという話をします。
記者「監禁ってどこに?」
神山さん「それは言いたくありません。」
これが最初に大庭さんと会ったときに言ってたキチガイ病院、つまり精神科病院なのかな、と。

他にも彷徨っている幽霊たちの身元を分かるようにしてあげたい、という動機が分かったので一旦記者も納得したフリをします(信じてない)
そして幽霊の照会が始まるんですけど、ミュージカルみたいになるんですよね。
この手前にも何回か演者さんが歌ったりする場面があったので神山さんも歌うのかな、ってワクワクしてたらがっつり歌うし踊ってました(笑)
ガンガンマイク入ったしな()
足のウェーブするみたいな動きがめちゃくちゃ神山智洋で最高でした。
そのまま幽霊の見た目の特徴や身長、性格などを記録して番号を与えていきます。
その番号と合致する写真を見つけたら教えてあげるのだとか。
この活動を新聞に載せてもらえばもっとたくさんの人から死人の写真が集まり、より多くの幽霊の身元を判明させることができるのです。
新聞社の社長は大庭さんの過去の事件とも関わっているため、大庭さんは目撃者の話を伝え、記者に記事を書かせて新聞に掲載させます。

すると翌日以降、幽霊でもいいから会いたいという人と、幽霊なんかに出てこられては困る、という人が現れます。
出てこられると困る派の人は大庭さんから写真を返してもらおうとするのです。
しかし、もちろんお金を出して買ったものなので、それ以上のお金を出さなければ返せないと伝えます。
自分達よりも必要だと言うならそれ以上の金を出さなければならない、と。
そして買い取ったときよりも少し高い金額で買い戻しさせるのです。
大庭さんはそれを必要と思う度合いで値打ちが決まると考えている人なので、個人的には正論だなぁと思います。
もちろん、最初に情報を開示しきっていなかったという点で大庭さんの方に非がありますが、そんなところを突かれて困る人ならこんな商売はしません。
自分の非を気づかせず、相手に金を支払わせるのが言葉の術ってやつですね。
娘さんは神山さんにこんなインチキ商売をしてもいいのかと詰め寄ります。
神山さんも少し疑問には思ってるような声ですが、でもそれで写真集めの資金になるなら仕方ないと思うと返します。

その後、写真の買取だけでなく、幽霊に会わせてほしいという人も現れます。
家で寝たきりの年寄りが会わせてほしいと言っていて、気休めになるなら、と頼みに来たんだとか。
他にも工場で働く従業員の中にアカ(共産主義者)がいるという噂があるので確かめてほしいと軍人が幽霊にスパイを依頼しに来ます。
このスパイ話のときに神山さんと幽霊は上等兵、大庭さんは二等兵止まりだった話もしてました。
こうして、写真の買取以外の幽霊事業がどんどん広がっていきます。

大庭さんはもちろん、幽霊事業によって経済が回り、町の人達も真っ黒だった衣装に金の装飾が増えて豊かになっていきます。
一方で、死人の写真が買い取りによって金になるため、他人の写真やアルバムを盗む人が出てきます。
ここでちょうどスパイを頼んだ軍人がアルバムを盗られるんですが、そのときに幽霊が見つけてくれたアカ疑惑のある従業員2人を即クビにしたんだと誇らしげに話すのです。
明確な証拠を見つけたわけではなく、幽霊の証言だけを元にしたクビ。
段々、幽霊に人々が振り回されていることが分かる描写だと思いました。

それでも気にせず、選挙活動のようにリアカーに電飾をいっぱいつけてマイク使って死人の写真を集めていると宣伝して回る大庭さん。
ステージ中央、砂浜みたいになってるからリアカーガタガタして大変そうでした(笑)
奥さんも結局大庭さんの利益を享受しており、どんどん服装が派手になっていきます。
一方で娘さんだけがこの見えない幽霊という存在で金儲けという人を騙すようなやり方に納得ができません。
娘さん「いっそ死んだ方がマシよ!」
外野「死ぬなら写真をくれ。」
外野っていうのは黒服というか、心の声というか、明確な登場人物ではない取り巻き的なやつです(語彙力)
町の声としてそんな風に言われるほど、みんな目先の金に目が眩んでしまっているのです。
この辺で神山さんと幽霊が娘さんと話します。
幽霊の方は娘さんに惚れており、もし本当に死ぬのなら見失いたくないから自分の傍で死んでほしいと伝えます。
娘さん「ふざけないで!誰が死ぬものですか!」
神山さん「そうだよ、幽霊に振り回されちゃいけない。」
でも幽霊になんてこと言うんだ!みたいに殴られる神山さん。
この殴られるマイムが上手すぎるんですよね…。
机も持てなかった幽霊なのにね(小声)(意味深)

この前やと思うんですけど(入れどころ分からんくなった)、神山さんが幽霊と揉めるところもあるんですよね。
そこで殴られたって痛くないからね、って神山さんが幽霊の自尊心を傷つけてしまうセリフを言うんです。
そこから何度か殴られて痛い、ちゃんと痛いよ!って言うんですけど、シンプルに神山さんのマイムが上手すぎてオチを知った今もそこの解釈難しい…ってなってます()

この揉めてる様子を大庭さんに見られるんですが、大庭さんは心配するわけでもなく、重要な商談があるからと「あんまり喧嘩しないようにしろよ」とだけ伝えて出ていきます。
その時に16時になったら電話するように、と何度も忠告してました。(伏線)

一方で娘さんは両親のやり方に納得ができず、1人で家を出ます。
そこで後をつけていた記者と遭遇し、2人で話すことに。
娘さんは幽霊を信じてはいないけど、神山さんの話すことは真実に聞こえているという微妙な状態。
神山さんに1度どうして幽霊が出てきたのかと尋ねたときの話をしてくれます。
神山さんと幽霊は南のジャングルで2人で逃げていたそう。
その時1つの水筒を巡って2人は互いが互いを信じられなくなってしまい、最終的にコイントスで水筒をどちらのものか決めてしまうことにしました。
神山さんは最初負けてしまい、死ぬ覚悟を決めたそうですが、相手の方が気を失ってしまって(か、気が狂ったかなんか)(曖昧)、自分が水筒を手にして置いて行かざるを得なかったのです。
その時のことを負い目に感じているため、神山さんは今幽霊のために色々してあげているのだそう。
でも娘さんはそこまでして神山さんが幽霊に振り回される必要はないと感じていました。
この辺りでどでかい雷の効果音が鳴ります。
そして2人は崖から誰かが落ちるのを目撃するのです。

ここで1幕が終わります。



暗転した瞬間に出入口のところ誰か金髪の男の人出ていってみんな振り返ったから誰か見学席来てたんだろうなぁと思ったらりゅせじゅんだったらしいです。
余韻にも浸れず席立たないといけないの大変だなぁと思ったり…。
みんなトイレとかに殺到してたけど、私は見たものをメモしないとすぐ忘れるので(すでに忘れているんですが)、ずっと携帯にポチポチメモしてました。
2幕始まるまで結構ずっと送風機の音してたんで、リアカーとか諸々で動いた砂を均しなおす必要があるんでしょうね。



2幕

1幕最後の身投げについて町の人々が噂するところから。(影絵)
若い教師だったかな。
若い男だって?!勿体ない、みたいな声もあったはずです。

一方で、大事な商談としてお偉いさんのところに向かう大庭さん。
市長を含めたお偉いさんたちに今や軌道に乗っている幽霊事業に町を上げて参加すべきだと言います。
余談ですが、市長よりも真ん中で偉そうにしてる人がたぶん新聞社の社長なんですよね(パンフ見てないからちゃんとわからんけど)
市長が1番偉いんじゃなくて、世論を操作できてしまう新聞社の社長っぽい人がずっと真ん中で1番偉そうなのもちょっと風刺的だな、と思いました。
大庭さんは幽霊会館を建設し、町の名物にすると同時に幽霊たちの集まる場所を作るべきだと言います。
大庭さんの言うことはもちろん、幽霊のことも半信半疑なお偉いさんたち。
それも見越した、「16時の電話」だったんです。

大庭さんは16時であることを確認し、部屋にいる見えない幽霊に「もしここに幽霊がいたら深川さん(神山さん)に話がまとまったと伝えてくれませんか?」と言います。
そして少し経ったとき、部屋に大庭さん宛で電話がかかってきます。
相手はもちろん神山さん。
声は聞こえませんが、大庭さんは幽霊が伝えてくれたってことか。じゃあこの部屋にもいてくれたんですねぇとお偉いさんたちにも聞こえるように話します。
神山さんには16時に電話してほしい、としか伝えていないのでもしかしたら神山さんと話が合ってない部分もあるかもしれませんが、幽霊を信じてなくても信じさせる手段をちゃんと考えている辺りが大庭さんがやり手な由縁だと思いました。

こうなるとお偉いさんたちは幽霊がこの部屋にいたことを信じざるをえません。
そこに記者が身投げの話を伝えに来ます。
身投げした男性は、幽霊事業に対し、自分はこの世に未練があるからきっと幽霊になれるだろう。もし私の幽霊を見つけたらこの遺書を渡してほしい、という内容の遺書を残していたのです。
(身元照会を行うくらいなので幽霊になってしまうと生前の記憶がなくなってしまうそう)
記者は幽霊を信じていないため、こんなインチキ事業で人が死んだんだ、と怒りを伝えます。
しかし、大庭さんはこの話を聞いてさらに新しい事業の展開を考えます。
まずは幽霊になっても身元がすぐ照会できるように手続きを行い、個別のバッジを発行してその手数料を積み立ててもらう幽霊保険。
そして、幽霊は死んだときの服装のまま彷徨うため、いつ死んでも困らないようにするための幽霊制服。
お偉いさんたちも「ずっと死に装束で過ごすということか!名案じゃないか!」と乗せられてしまいます。
かつて、同じようにして口車に乗せられたというのに。

個人的にここで重要なのは決して大庭さんは嘘をついて詐欺を行っているというわけではないところだと思うんですよね。
ただ、冷静に考えればちゃんとおかしいと気づけることなのに、その場の雰囲気や喋り方、話の展開の仕方であたかも正論のように聞こえさせる。
それが大庭さんのテクニックであり、決してフィクションだから成立している特殊能力なんかではなく、現実世界にもこの力を持った人はごまんといるような力です。
それに対して冷静に考えることもせず、その場の空気に合わせて名案だと乗せられてしまうお偉いさん達は第3者である客席からみたらひどく滑稽ですが、はたして現実世界の自分もそうじゃないと言い切れるか?と聞かれたら微妙なんですよね。
ここもかなり現代社会に投げかけるような風刺的なシーンだと思います。

記者はそもそも幽霊を信じておらず、どちらかというとこの事業に反対派なので大庭さんの提案もおかしいと反対します。
同じ過ちを犯そうとしているお偉いさんたちをなんとか止めようとしますが、もはやお偉いさんたちにとっては目先の金を運んできてくれる大庭さんの方が大切になっているのです。
その大庭さんにとって都合が悪い記者をそのままクビにしてしまいます。
この流れもとても滑稽。
なんといっても、金を運んでくる大庭さんの言いなりになって何も考えずに従ってしまうお偉いさんたちがとても滑稽です。
人間、結局は目先の金が1番だという風刺も結構耳が痛い話ですね。
そして、幽霊後援会の設立まで決定するのです。

その後やったと思うけど、自殺して幽霊がいることを証明しようとした男性に対して、馬鹿なことを…ではなくよくやった、と褒めるような歌を歌って埋葬するシーンがあるんです。
私はここ、めちゃくちゃ怖かったです。
本来、悲しみ、忌むべきはずの死というものに対して崇めるような感情が強く表れていたんですよね。
死が崇められて良いことなんて1つもないと思うので、普通に怖かったです。
人々の死に対する概念が変わってしまっている感覚がしたのかな。
言葉にするの難しいけど、確実にこの物語の世界の価値観が歪んだと感じるシーンでした。

たぶんその後に神山さんがアスピリンを探すシーン。
大庭さんに場所を聞いてアスピリンを探しに行っていたところとごっちゃになってるかもなので1幕だった可能性もあるんですけど、思い出したのここなので書いときます()
たぶん娘さんに人が死んだのよ?!と詰められるんですよね。
それに対して頭痛が酷くなってアスピリンを探すんです。
神山さんは頭を抱えて苦しそうにしてて、まるで何かに追い詰められているかのように動くんです。
(ちょっと深馬君を感じた)(深馬君から一生抜け出せないヲタク)
外野(心の声的な人達)が神山さんを追い詰めながら、真ん中の砂のシートをはがし、赤い道を作ります。
最初、何かの穴を模していて堕ちていく様を表してるのかと思ったんですけど、突き飛ばされても落ちた感じではなかったんですよね。
ただ、単純に何かが迫ってきているっていう表現だったんですかね?
ここも考察ポイントだと思います。


そして幽霊後援会が正式に発足します。
大庭さんが司会をしていて、市長に挨拶してもらったり、幽霊代表として神山さんが幽霊の言葉を通訳したり。
神山さん「この会場には生きている人よりも幽霊の方がたくさんいます。皆さんの膝の上や肩の上にも、その上にもずらっと天井までいっぱいにいます。皆さんは今、空気を吸ってるというより幽霊を吸っているような状態です。」
嫌すぎる(笑)

そのまま幽霊制服のファッションショーへ。
さっきの神山さんが追い詰められていた赤い道がランウェイになります。
制服といっても、白い布を下着みたいにしただけの衣装。
裸の王様味があるというか、やっぱりどこまでも滑稽なんですよね、これ。
個人的にはTp.生演奏がこの辺にあって、それは好きでした。
そして最後にモデルだった人達のダンスショーを行います。
しかし、そのショーの途中で「静かにしてください!」と会場のマイクを奪う神山さん。
そして幽霊が後援会の2代目会長(初代は市長)に就任すると宣言します。

一方娘さんは一連の事業があまりにも馬鹿馬鹿しく、店を勝手に閉じます。
でも奥さんの方はこのままビジネスの波に乗った方がいいと言います。
こんな商売のやり方は気に入らないという娘さんに対して世の中はそんなに甘くないというのです。
これも真理だと思いますね。
騙される方が悪い、とまでは言わんけど、世の中は正しいことだけで回るものではないというか。
本当はそうあるべきなんでしょうけど、人間そんなに強くないというか。
それなら振り回される側よりも振り回す側に近いところにいた方がいいという奥さんの意見は正しいなと思いました。
それでも納得しない娘さんに対して奥さんは、自分が大庭さんの事件の目撃者なのだと伝えます。
つまり、大庭さんを追い詰めるには娘さんは両親を売らなければいけないということ。
どうしようもできない娘さんは奥さんの元を離れます。

移動した先に現れる記者。
娘さん「どうせつけてきたんでしょ。」
記者「商売ですから。」
記者は幽霊反対派として、幽霊はいないという記事を書いているけど、そんな内容は面白くなくてどこの新聞社にも買い取ってもらえないそう。
そのまま売り物だったテレビで神山さんがテレビに出るのを見る2人。
幽霊が市長の選挙番組に出るのに付き添ってる感じだと思います。
お偉いさんたちは幽霊に次の市長選は誰に入れるのか、と尋ねます。
記者「おい、選挙法違反じゃないのか?」
しかし、幽霊は今度は自分が市長になると言い出します。
まさかの事態にお偉いさん達は、市長は市民からの信頼が必要なため、独身はどうか、と言います。
今波に乗っている事業を手放したくないが故、幽霊に被選挙権はないと言えないのです。
幽霊はそれなら自分も結婚するといい、元から好意を寄せていた大庭さんの娘さんと結婚すると言い出します。

テレビで宣言してしまったことに対して怒る娘さんへ記者はこの事業を終わらせようと持ち掛けます。
(直後じゃなかったかもしれんけど思い出せないので直後ってことで)
記者は幽霊がいないという記事は買ってもらえないが、この事業を題材に小説を書いており、その小説なら買おうという人がいることを伝えます。
しかし、今は事業が続いているため、オチをつけることができない、と。
オチをつける鍵は大庭さんたちが揺すられている事件だと言い、その目撃者こそがこの事業を終わらせることができると伝えます。
奥さんにも目撃者について聞いたけど、ただのはったりで言っただけだと躱されてしまったので娘さんに知らないか?と尋ねます。
でも、娘さんは家族を売ることになるし、どうせ記者も金儲けのために聞いているんだと思っているからです。

ただ、この状況を終わらせたいと思っているし、神山さんのことを幽霊から解放したいとも思っています。
もう1回この2人のシーンがあったのか、続きだったのか思い出せないんですけど、娘さんは大庭さんへ自分も目撃者を知っていることを電話で伝えます。
この電話のシーンが大庭さんは電話を持ってただステージを歩いてるだけで、喋ってるのは娘さんだけなんですけど、歩いている顔の真剣さとか、娘さんの口調で大庭さんのセリフも想像させる感じが、やっぱりこの舞台考察系の舞台なんだよな、って感じでした。


場面変わって、歯医者さんみたいな感じで幽霊による治療を手伝っている神山さん。
今幽霊が手を突っ込んでいます…!とか言うてるんやけど、何の治療をしてるのかは全然分かりませんでした()
その治療をしている部屋の外で神山さんを訪ねてくるおばあさん。
でも他の患者も待っているから割り込まないでください、と警備員みたいな人に止められてしまいます。
おばあさんは自分が神山さんの母の吉田であると訴え、戸籍謄本も見せますが、相手にしてもらません。
直接ではなく、大庭さんのところへ行って取り合ってもらおうとしますが、大庭さんの元にも神山さんの親族だという人間は毎日のように押し寄せているため、こちらでも相手にはしてもらえず。
それ以上に大庭さんたちにとって今問題なのは幽霊が市長になるために結婚したい、と言っていることへの対処なのです。

お偉いさんたちは神山さんの元へ行き、もしも結婚ができないなら幽霊はどうすると言っているのかを尋ねます。
神山さん「彼は、海へ行くと言っています。」
海からずっと沖の方へ行くと幽霊のたまり場になっているところがあって、そこで幽霊たちが戦争の真似事をしているんだそう。
自分もそこへ行くと幽霊が言っている、と神山さんが言います。
お偉いさんたち「幽霊が行ってしまったら、君はどうするんだ?」
神山さん「僕も一緒に行きます。」
幽霊が海へ行くと話したときはほぉ、みたいな感じやったのに神山さんが一緒に行くと伝えたら必死にお偉いさんたちは引き留めます。
これは私の考察ですが、たぶん大庭さんを含めたお偉いさんたちは幽霊を100%信じているわけではなくて、でもいないと言ってしまうと利益が全部なくなるためにいることにしないといけなくて、それを証明する神山さんの存在がなければこの事業は成立しないと考えているんですよね。
だから、幽霊がどこかへ行くことには執着しないが、神山さんのことは絶対に手放すことができない。
なんとかして別の町の娘を連れてくるから結婚だけにして市長選は諦めてほしいと伝えますが、幽霊はそもそも市長になるために結婚するので市長選を諦めることはないと言います。
仕方なく、六法全書みたいなのを持ち出してそこから幽霊が選挙に出られない理由を探そうと部屋を出ていくお偉いさんたち。

場面は変わって、建物の外でおばあさんがある男性に神山さんには会えなかったことを伝えます。
男性「あなたなら大丈夫だと思ったのに…」
その近くで神山さんに電話をかける大庭さんの娘さんを発見します。
ここも娘さんが喋ってて、神山さんは舞台にいるけど無言っていう。
神山さんは受話器とって頷いたりしてるけど、喋ってるのは娘さんだけなので会話を想像してくださいっていうやつです。
その娘さんの発言から神山さんに電話をかけていると知る男性とおばあさん。
娘さんに、おばあさんが神山さんのお母さんであるにも関わらず会えなかったことを伝え、代わりに神山さんを呼び出してほしいと頼みます。
戸籍謄本も証拠として見せていました。

対して、なんとか代わりの女性を連れてきたお偉いさんたち。
代わりの女性は町の興亡がかかっているため、生活費も毎月支給するし、今の彼氏への慰謝料も請求します。
まあ、つまり金目当てですね。
それでもお偉いさん達は幽霊事業を終わらせるわけにはいかないため、金を出すことにします。
神山さんも連れてきて実際に幽霊と女性を引き合わせるお偉いさんたち。
そこに娘さんがおばあさんと男性を連れてきます。

男性「久し振りだなぁ、吉田!俺だよ!深川だよ!」
ここでほんとに会場みんなが「え…???」って止まったんですよね。
たぶんみんなどういう展開になるのか一瞬で考えたと思うんです。
私はここまであんなに純粋に見えた神山さんが実は壮大な演技をしていて本物の幽霊が見える深川が現れたんだと思いました。
だとしたら今回の神山さんの役、イアーゴ以上に怖い役なのでは…?って震えたけど、そこまで怖い展開ではなかったです()

神山さんはおろおろと幽霊を探しますが、神山さんの前からは幽霊は消えてしまったようで。
そんなおろおろした神山さんに深川を名乗る男性が吉田!と声を掛けます。
そしてこれがあのときの水筒と銅貨さ、と神山さんに見せます。
おばあさんが自分のことを吉田と名乗ったときに違和感はあったけど、勝手に離婚とか死別で苗字変わったとかかな?と思ってたので、そういうことか!!ってなりました。

本当は戦地で気が狂ってしまったのは神山さんの方だったのです。
神山さんは自分がコイントスに勝ったのに本物の深川のことを見捨てられず、脳が防衛本能で自分を深川だと思い込んでしまったという話。
そしてその後捕虜となり、病院に連れていかれたけど脱走したようです。
本物の深川が神山さんのことをずっと見つけられなかったのは、神山さんが深川として生きていたため。
そして、神山さんは最初に幽霊を実家に連れて行ったと言っていましたが、それも本当は神山さん自身の実家に行っていたのです。

これは考察ですが、時系列的には自分を深川だと思い込む→捕虜になる→日本に帰ってきて実家に行く→病院?→脱走?って感じですかね。
鏡を見れなかったのも神山さんの脳が自分は吉田であると認識することを拒否していからだと思いますし、暴力的に追い出されて病院に連れていかれたのも自分の実家なのにあたかも他人の実家のように幽霊を連れてきている時点で精神がおかしくなったのだと判断されたからだと思います。

そして本物の深川が神山さんの目を覚まさせ、鏡を見せて神山さんに自分が吉田であることを受け入れさせます。
神山さんが自分は吉田であると自覚することで当然幽霊の存在は消え、神山さんや本物の深川たちはハッピーエンドで終わります。

一方で、お偉いさん達は自分達が稼ぎの種にしていた幽霊が消えた、ということになるため慌てます。
しかし、嫁候補で連れてこられた女性が最初からいなかったんだから、これからもいなくていいじゃないと言います。
これまでも幽霊は神山さんの幻覚で存在していただけで、誰も見えてなかったのだから、これからも誰か別の人が見えることにして続ければいいというのです。
大庭さんはこれ以上は続けられない、とお偉いさんたちの事業から降ります。
娘さんが記者へ喜んでオチがついたことを伝えますが、お偉いさんたちの事業は続いているため、記者は少しイライラしたまま。
そして奥さんが大庭さんを止めます。
奥さんは自分が事件の目撃者であることを伝え、怯える必要はないことを教えます。
大庭さんも幽霊が見えることにしてしまえばいいと言い、大庭さんもそれに乗っかるのです。

記者はもうやってられないとイライラするんですが、その記者に神山さんがアスピリンを勧めます。
言い方がボケてるときの口調っぽかったので会場では笑いが起きたんですが、後からレポを調べたらここは普段は笑いが起きないところだそう。
ちゃんと調べたらアスピリン自体、鎮痛剤として実在する薬で、長期間服用し続けると中毒症状で幻覚を見るなどの症状が現れるそうです。
もしかしたら幽霊を信じていなかった記者もこのアスピリンを服用し続けることで幽霊が見えるようになってしまうのかも、と思ったり…。
そもそもお金がなかったときからこの薬だけは持っていたところから、神山さんが幽霊の幻覚をそんなはっきり見ていたのもこの薬の影響かもしれない、とか色々広がりますね。

何はともあれ、物語上は誰もバッドエンドになることはなく、少し歪んだ町のまま回り続ける終わり片でした。

最後、演者さんたちが幕の中に入って行って影絵になるんです。
でも影絵の人達は段々ゆっくりと倒れて、爆撃とか銃撃音の効果音とともに幕は赤色に染まります。
その中央で幕の外にいる神山さんが最初に被っていた兵士服の帽子を被って暗転していって舞台は終わります。

個人的にはオチが染、色に近かったので、あの時と同様、物語の起点となった主人公の心理状態が変わった部分を表していたのかな、と。
深馬君が真未として活動していたところを最後に持ってきていたように、神山さんが吉田としての自分を殺し、深川になった瞬間なんじゃないかな、と思いました。
でもここも雰囲気がガラッと変わって最後の最後にちょっと怖かったです。



カテコ

2回目の拍手終わったところらへんでりゅせじゅんは退席してました。
周りめっちゃざわついてたけど(笑)
金髪は目立つから、あー出ていった、って感じしましたが、私は誰が見学に来てようと(どうせAぇは東京にいるから絶対来れんし)、目の前で出てくる神山さんの方が大事なので服装がどうとかいうレポは他の余裕があるヲタクのレポ漁ってほしい()

3回目に出てきたところでスタンディングでちょっとお喋りな感じでした。
ここで八嶋さんと漫才みたいな入り方をしちゃう神山さん。
神山さん「残すところあと3回!ということでねぇ。」
八嶋さん「どうか名前だけでもね、覚えて帰ってほしいですね。」
若手漫才師の入りすぎるし、あまりにもそれが自然すぎました(笑)
八嶋さん「眼鏡の方が八嶋で、こっちのかっこいい方が、」
神山さん「神山、と言います。」
八嶋さん「かっこいいは否定しないんですね。」
そのままにこにこ笑ってる神山さん最高アイドルでした。

この日は立ち見もいっぱいということで3時間ありがとうと伝える2人。
神山さん「帰ったら足疲れてるやろうからね。」
ふくらはぎの辺りもみもみして心配してくれる神山さん。
最後、八嶋さんが何か喋ったときに神山さんがケラケラしてて、深川もピュアでかわいかったし、アイドル神山さんのシーンもあったけど、この笑い方であ、神山智洋だ、ってなりました。
ヴィンセントとか深馬君のときはまじで纏う雰囲気も全然違うかったからカテコで笑顔になってくれるだけであぁ私達の知ってるアイドルだぁってなったんですよね。

最後、はけた後で本来八嶋さんと神山さんでお辞儀する予定なのか分からないんですけど、八嶋さんがすーっと完全にはけちゃったの見て神山さんが「え?」って顔してこっちにも???って顔してるのがめっちゃかわいかったです。
ま、いっか。ってなってお辞儀した後、お手て振り振りしてくれました。
舞台のカテコでアイドルに戻ってくれる自担みんな好き(チョロ)


以上で完全終演です!



どうしてこうも自担は考察系の舞台ばっかりにお呼ばれしてるんだろう!?と思いますが、私は考察大好きヲタクなのでまた長々と曖昧な記憶で語ってしまいましたね…。

公演時間も長めではあったけど、個人的にはここには詰め込みきれてないストーリーがまだまだいっぱいあるんだろうなぁと思いました。
大庭さんの事件のことも結局闇に葬られたまま進んじゃいましたしね。

戦争という異常事態が引き起こす人間の精神への影響。
現代社会における経済活動の根本。
熱に巻き込まれて簡単に流されてしまう人間。
この話は戦後を舞台にしているけど、決して遠い話ではなくて、むしろ今の私達にも通じるものしかなくて、少しコミカルにしてるから楽しく見れているけど、本当は心も耳も痛くなるような話なんじゃないかな、と思いました。
ミュージカルと謳われていたわけじゃないのに歌やダンスががっつり入っていたのも、少し軽くするためだったのかな、とか思ったり。

きっとあのまま幽霊事業を続けているお偉いさんや大庭さんたちに待つ未来は明るいものではないけれど、きっと大庭さんならどうにかして少しでも明るい方向に持っていくんだろうなと思います。
後日談とか気になるね。



とか書いてる内に千穐楽終わってますね!
お疲れ様でした!!!
たくさん考えさせてくれる素敵な舞台を今年もありがとう!
来年も素敵な舞台待ってます。


次は月末のAぇとかつんを当てて、4月にかつんの大阪レポ書きます!宣言!!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。